世界に旋風を巻き起こしたHBOのドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。キット・ハリントンが演じた人気キャラクター、ジョン・スノウを主人公にしたスピンオフ作品「SNOW」はお蔵入りとなったという。キット自ら「スクリーンラント」のインタビューで、「これまで本作について語ってこなかったのは、準備過程にあったから。準備段階でリークしたくなかったし、実現できるか分からない状況で、ファンがセオリーを語り出すようなことや、ワクワクしたり嫌ったりするようなことは避けたかった」と語った。
関係者は「あらゆる角度から」「価値あるものか検討した」というが、「現段階ではそうじゃないと判断した。僕ら皆が十分にワクワクできるほどのストーリーを見つけることができなかったため、現在は議論から外れている」と明かした。将来的に再び取り上げられる可能性もあるが、今は「しっかりと棚に収められている」そうだ。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、ジョージ・R・R・マーティンの小説シリーズ『氷と炎の歌』を原作に、全8シーズン放送されたたドラマシリーズ。諸家が割拠する架空の大陸ウェスタロスを舞台に、鉄の玉座をめぐる陰謀と策略渦巻く権力争いが描かれる。2019年にファイナルを迎えた後、2022年に放送がスタートした「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」ほか、スピンオフの企画がいくつも浮上。「SNOW」は、2022年にHBOが製作初期の段階にあると発表された。マーティンは自身のブログでキット自身が企画を持ち込んだと明かし、「脚本家やショーランナーの名は明かせないし、公開予定も決まっていないけれど、キットが自分のチームを率いて企画を持ち込んできた。彼らはすばらしい」と綴っていた。
キット自身は、昨年2月にジミー・ファロンのトーク番組に出演した際、「何も言えない」とコメント。「最近は道を歩いていても気づかれることが少なくなった。僕のエゴが傷つくよ。ファー（ジョン・スノウの衣装）を身に着けるまで、もう少しかな」ジョーク交じりに話していた。
Text: Tae Terai
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