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ジョナサン・メジャース、元恋人へのDVによる実刑を免れる

元恋人へのDVで有罪判決を受けたジョナサン・メジャースが実刑を免れた。
Photo: Cindy Ord/VF23/Getty Images

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)や『クリード 過去の逆襲』(2023)などに出演するジョナサン・メジャース。昨年12月、元恋人でダンサーのグレース・ジャバリに暴行を働いたとして起訴された4件のうち、ハラスメントと暴行罪で有罪判決を受けていたが、今年の4月8日(以下、現地時間)に量刑が言い渡され、最大で1年の禁固刑となる可能性があった実刑は回避された。ニューヨークで行われた裁判で、判事はメジャースに対し、彼の拠点であるロサンゼルスで行われる「対面開催の加害者更生プログラム」を1年間受けることを指示。加えて、メンタルヘルスのカウンセリングを続けること、被害者であるグレース・ジャバリと距離を置くことを言い渡した。

メジャースは昨年3月、ジャバリとタクシーに乗っている時にトラブルになり、彼女にケガを負わせたとして逮捕、訴追された。これを受け、メジャースはマネージメント会社やPR会社から契約を解除され、主演・製作総指揮を務める予定だった『The Man in Basement(原題)』を降板。米陸軍や予定していた故郷の野球チーム、テキサス・レンジャースのキャンペーンからも解雇された。またマーベルのドラマシリーズ「ロキ」と『アントマン&ワスプ:クアントマニア』でヴィランの征服者カーンを演じ、この後主演作の予定もあったが、有罪判決を受けて同スタジオからも解雇されている。

今年1月、有罪判決の1カ月後のタイミングでABCニュースの単独インタビューを受けたメジャースは、「彼女の気持ちを気にかけなかった」と認めつつも、彼女に対し身体的暴力は振るわなかったとコメント。「私はアスリートです。スポーツマンです。自分の身体を知っています。どう動くか知っています。強みや弱みを理解しているんです。彼女に対し用いたことは一切ありません」と語っていた。これに対し、ジャバリの弁護士は「自分の行為に対し、いまだ無責任。法を軽視した行為です」と非難。「この時期にこうした声明を出すことは、有罪判決を受けた自分の行動に対し反省の色がないことの現れです。裁判所はこれで、容易に適切な量刑を下すことができるでしょう」と述べていた。

メジャースの弁護士チームは先週、有罪判決を取り下げるよう判事に申請したが、裁判所はこれを退けている。またジャバリは今年3月、メジャースに対し、2021年から2023年にかけてDV(ドメスティック・バイオレンス)があったとして民事裁判も起こしている。

Text: Tae Terai