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トム・ホランド主演舞台『ロミオとジュリエット』、キャストへの人種差別的な誹謗中傷に抗議

ロンドン・ウエストエンドで上演される舞台『ロミオとジュリエット』のキャストが、ネット上で人種差別的な誹謗中傷を受けている。
Photo: Lionel Hahn/Getty Images

トム・ホランドとフランチェスカ・アメワドゥー=リヴァースが主演する舞台『ロミオとジュリエット』が、ロンドン・ウエストエンドにて5月から上演される。だが、特定のキャストが人種差別的な誹謗中傷や攻撃を受けているとして、4月5日(現地時間)に製作のジェイミー・ロイド・カンパニーが抗議声明を発表した。

「『ロミオとジュリエット』のキャスト発表の後、我々カンパニーのメンバーに対し、ネット上で嘆かわしい人種差別の暴言が向けられています。止めさせなければなりません」「出演メンバーは、すばらしいアーティスト集団です。彼らにはハラスメントに晒されることなく、舞台を作り上げる権利があります。我々は全力でカンパニー全員をサポートし、守り続けていく所存です。いかなる暴力も許されるものではなく、通報していきます。ネット上や我々の業界、そしてより広範なコミュニティの中にいじめやハラスメントの入り込む余地はありません。リハーサル室は喜びと情熱、そして労りに満ち、すばらしいコレボレーターたちの類まれなる才能を称えています。『ロミオとジュリエット』のチームは寛大さと愛をもって準備を進め、舞台制作に専念してまいります」

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ヴァラエティ」によると、2021年に発表された「行間から読み取る人種:イギリスのオーディションとキャスティングプロセス、撮影現場における俳優の人種及び人種差別経験(Race Between the Lines: Actors’ Experience of Race and Racism in Britain’s Audition and Casting Process and on Set)」という調査では、回答者の64%が人種的なステレオタイプを当てはめられる経験したと答えており、55%が現場で人種差別的な行為を受けたことがあると訴えたとされたそうだ。

『ロミオとジュリエット』は、2024年5月11日から8月3日まで、ロンドン・ウエストエンドのヨーク公劇場で上演される。ドラマ「クラウデッド・ルーム」公開後、俳優活動を一時休止していたトムの復帰作ということもあり、チケットは一般発売開始から2時間で完売している。

Text: Tae Terai