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カーリー・クロス、『ライフ』誌をリローンチ

カーリー・クロスが、2000年に休刊したアメリカのグラフ雑誌『ライフ』をリローンチする。
Photo: Emma McIntyre/Getty Images

カーリー・クロスが、夫で投資家・起業家のジョシュア・クシュナーとともに、2000年に休刊したアメリカのグラフ雑誌『ライフ』を、紙媒体とデジタルの定期刊行誌としてリローンチする。2人の運営するベッドフォード・メディアが3月28日(現地時間)に明らかにしたもので、同社はライフの権利を持つドットダッシュ・メレディスと提携の上、編集戦略やメディアイニシアチブ、収益面など雑誌の運営全般を担う。ドットダッシュ・メレディスは引き続き、1930年以来のアーカイブを所有するとともに特集号を発行する権利を持つという。

昨年11月にも、イギリス発のストリートカルチャー誌『i-D Magazine』を買収したカーリーは、「混とんとするメディア業界において、私たちは『ライフ』誌を、気持ちを高め、人々に訴求する声を持つ存在だとみています。ベッドフォードは新しいメディア企業ですので、『ライフ』のアイコニックなレガシーと人類を普遍的に語り、幅広い読者層と繋がる力にインスピレーションを受けました」と声明でコメント。そして「『ライフ』のレガシーは、カルチャーと時事、日常生活をブレンドする力にあります。偉業や変化、そして他にない視点に光を当てることが、私たちを定義するのです」とジョシュアが続けている。

1883年に大衆誌としてスタートした『ライフ』誌は、タイム社による買収を経てニュース雑誌として蘇り、1972年まで週刊誌として、1978年からは月刊誌として発行。写真を中心に誌面を構成し、ロバート・キャパによるノルマンディー上陸作戦の写真や、アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』を掲載したことでも知られる。定期刊行する雑誌としては、2000年に休刊している。

Text: Tae Terai