CELEBRITY / NEWS

チャールズ国王、助け合いの大切さを説く「我々は互いに尽くし、思いやるべき」

チャールズ国王が助け合いの大切さを語った。
Photo: Max Mumby/Indigo/Getty Images

イギリスのチャールズ国王が、毎年イースターの前に行われる王室洗足式を欠席した。代わりに3月中頃にバッキンガム宮殿で撮影されたビデオメッセージを公開し、がんの治療中であるため出席できないことを「非常に悲しい」と述べ、助けを必要としている人たちへの友愛が大切であると語った。「私たちは友好の手を差し伸べてくれる人々を必要とし、その恩恵を大いに受けている」「お互いに尽くし、思いやるべきです」

3月28日(現地時間)にウスター大聖堂で行われた礼拝は、キリスト教の祭日である聖木曜日に行われる英国国教会の宗教的儀式で、古く600年頃までさかのぼる。国王が、「マウンディマネー」と呼ばれる硬貨をクリスチャンとして社会に貢献した70歳以上の人々に贈るのが習わしとなっており、今年は国王の年齢にちなんで男性、女性それぞれ75名に贈呈された。

一昨年に亡くなったエリザベス女王は、在位中にロンドンで行われていたこのイベントを広くイギリス中で開催するよう変革。以来、各地の大聖堂で地元の人々にマウンディマネーが贈られるようになった。今年は国王の欠席を受け、王配として歴史上初めてこのイベントを先導したカミラ王妃は、亡きエリザベス女王を偲び、譲り受けたゴールドとサファイアのブローチをつけて参加した。

Photo: WPA Pool/Getty Images
Photo: Chris Jackson/Getty Images

今年2月にがんを公表し、公の場に姿を現すイベントへの出席を見合わせているチャールズ国王だが、3月31日(現地時間)にウィンザー城の聖ジョージ教会で行われるイースター礼拝には出席することを王室が明らかにしている。

Text: Tae Terai