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エマ・ストーン、「私の人生を変えた」という『哀れなるものたち』のセリフとは

『哀れなるものたち』の「赤ん坊をパンチしに行かなくちゃ」というセリフは、エマ・ストーンの人生を変えたという。
Photo: Kate Green/BAFTA/Getty Images

エマ・ストーンが2月18日(現地時間)に開催された英国アカデミー賞の授賞式で主演女優賞を受賞し、『哀れなるものたち』の脚本家トニー・マクナマラにユーモアを交えて感謝した。「トニー、『赤ん坊をパンチしに行かなくちゃ』というセリフを書いてくれてありがとう。私の人生を変えるセリフでした」

『哀れなるものたち』は、1992年に発表されたアラスター・グレイの同名小説を原作に、外科医によって大人の女性の身体に赤ちゃんの頭脳を移植されたベラの物語を描く。彼女は狭い研究所を飛び出し、世界を旅して男性経験を重ねることで、世の不条理や女性への抑圧を知り、内面的な成長を遂げていく。

受賞スピーチでエマは、『女王陛下のお気に入り』(2018)に続き、2度目のタッグとなった鬼才ヨルゴス・ランティモス監督に感謝を伝えた後、アクセント指導のニール・スウェインにも言及。「私は本作でイギリス人を演じました。彼はアメリカ人の私がアメリカ風に“ワーラー”と言っても笑わず、“ウォーター“の話し方を教えてくれました。イギリス、私を受け入れてくれてありがとう」。そして、母親に喜びを伝えた。「母は世界最高の人なので、毎日インスピレーションをもらっています。母のおかげで私は、この快挙を成し遂げるというような、クレイジーな考えを信じることができました。感謝しています。すべては母のおかげ……私の存在もです! だからママ、ありがとう!」

映画『ラ・ラ・ランド』(2016)で共演したライアン・ゴズリングはウィンクで祝福。

Photo: Joe Maher/BAFTA/Getty Images

エマは本作で主演に加え、プロデューサーにも初めて挑んでいる。受賞後の記者会見では、「これは演技に加えてプロデュースを務めた初めての作品なので、二重に感慨深いものがあります。関わることができ、すばらしい経験でした」と語った。『哀れなるものたち』は、英国アカデミー賞で主演女優賞やコスチュームデザイン賞など5冠に輝いた。3月10日(現地時間)に開催される第96回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞など11部門でノミネートされている。

Text: Tae Terai