第58回スーパーボウルで勝利を手にするのはカンザスシティ・チーフスか、それともサンフランシスコ・49ersか? どちらが王者になるのかという予想とは別に関心を集めていたのが、テイラー・スウィフトが恋人でチーフスのタイトエンド、トラビス・ケルシーのプレーを見るためにジ・エラズ・ツアー(THE ERAS TOUR)の東京公演を終えた日本からアメリカに戻り、試合の開始時間までに会場に到着できるのかという疑問だった。
2月7日から10日までの4日間で計22万人を熱狂させた歌姫は、幸い17時間という時差とプライベートジェット機のおかげで太平洋を越える大移動をして、過密スケジュールながらも2月11日(現地時間)、決戦の舞台となったラスベガスのアレジアント・スタジアムにブレイク・ライブリーやアイス・スパイスとともに姿を見せた。
しかも、チーフスがオーバータイムに劇的な逆転勝利を飾り、4つ目のロンバルディトロフィーを手にしたのだ。スーパーボウル連覇は、トム・ブレイディが率いていた2005年のニューイングランド・ペイトリオッツ以来だという。
優勝を果たしたチーフスの選手たちがセレモニーで熱狂する中、トラビス・ケルシーの家族らともにテイラーもフィールドに降り立ち、互いに投げキスを送り合うシーンも。そして多くのカメラやスタッフたちに囲まれながら熱い口づけを交わした。
一週間前に第66回グラミー賞で史上初となる4度目の年間最優秀アルバムを受賞するという偉業を成し遂げた彼女は、4夜連続公演や長時間フライトの疲れを見せることなく、トラビスの背番号87のかわいらしいネックレスをつけ、アメリカン・フットボールの最高峰に上り詰めた恋人の勝利に歓喜していた。これは映画ではないし、世界一のスポーツ選手と歌手という絵に描いたような関係は100%完璧ではないだろうが、それでも2人が全世界の前で自分たちの世界に入り込むほど夢中なのは明らかだ。
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Text: Emma Spector
From VOGUE.COM