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ロバート・ダウニー・Jr.、映画『チャーリー』でアカデミー賞を受賞しなくてよかった

ロバート・ダウニー・Jr.は、映画『チャーリー』(1992)でアカデミー賞に初ノミネートされた。

『チャーリー』(1992)

© TriStar Pictures/Courtesy Everett Collection

3月29日より日本公開するクリストファー・ノーラン監督による最新作『オッペンハイマー』で、自身3度目となるアカデミー賞にノミネートを果たしたロバート・ダウニー・Jr.。TV番組「ザ・ビュー」で1992年に公開された『チャーリー』で初めてオスカー候補となった当時を振り返り、受賞しなくてよかったと思っていると明かした。「僕は当時、若くてクレイジーだったから、受賞していたらきっと自分は正しいと勘違いをしてしまったと思う」とコメント。「ウーピーは覚えてるだろ。当時一緒だったからね」とホストの一人で、ロバートと『ソープディッシュ』(1991)で共演しているウーピー・ゴールドバーグに同意を求めた。

喜劇王チャーリー・チャップリンに扮したリチャード・アッテンボロー監督作『チャーリー』で、28歳にしてオスカー候補となったロバートだが、惜しくも『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』(1992)のアル・パチーノにトロフィーを譲っている。ロバートはドラッグ依存と断薬についてオープンに語っているが、初期のキャリアについては「依存と全的堕落、絶望の30年だった」とコメント。1990年代末から2000年代はじめにかけて、彼はドラッグ関連の罪で何度も逮捕と服役を経験している。

『チャーリー』(1992)

Photo: Archive Photos/Getty Images

原爆の父と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描くクリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』は、第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞、キリアン・マーフィーの主演男優賞、エイリー・ブラントの助演女優賞、そしてロバートの助演男優賞を含む最多13部門で候補入りを果たした。ロバートはこれを喜ぶとともに「エミリーが初めてのオスカーノミネートだなんて信じられない」とコメント。「撮影とプロモーションで、キャストとは本当に親しくなった。もちろん(全米映画俳優組合の)ストライキがあったから、すべては経験できなかったけれど、世界に映画が戻り、ノーマルに戻った気がしてる。一緒に祝うことができてうれしい」と語っている。

Text: Tae Terai