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クリストファー・ノーラン監督、ゴールデン・グローブ賞の受賞スピーチでヒース・レジャーを偲ぶ

ゴールデン・グローブ賞を受賞したクリストファー・ノーラン監督がスピーチで『ダークナイト』でタッグを組んだヒース・レジャーを偲んだ。
Photo: Rich Polk/Golden Globes 2024/Getty Images

1月7日(現地時間)に開催された第81回ゴールデン・グローブ賞で、監督賞を獲得した『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン。受賞スピーチで「僕がこのステージに立つのは、大切な友人ヒース・レジャーの代理として初めて賞を受け取って以来のことです。あれは複雑で辛いものでした」と語り、『ダークナイト』(2008)でタッグを組んだ盟友を偲んだ。

同作の撮影終了後、公開を待たずに薬物の過剰摂取のため28歳の若さでこの世を去ったレジャーは、ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞で助演男優賞を受賞している。「あの時、僕はスピーチの途中で言葉に詰まってしまい、ロバート・ダウニー・Jr.が愛とサポートを込めた視線を送ってくれました。今も彼が同じ視線を向けてくれています」

2000年の『メメント』で脚本賞、2010年の『インセプション』で脚本賞と監督賞、2017年の『ダンケルク』で監督賞に候補入りするも、ゴールデン・グローブを受賞するのは今回が初めて。「自分自身が受賞するときは、もっとシンプルだとばかり思っていました。ですが監督として、皆を代表して賞を贈られたに過ぎないと気がつきました」と続け、「監督として、僕らは皆をまとめ、彼らのベストを引き出すよう努めるのです」とコメント。そして、彼が20年以来の悪友とたたえるキリアン・マーフィーら『オッペンハイマー』のキャストに賛辞を送り、「素晴らしいスタッフの類まれなる仕事」に感謝を捧げた。

『オッペンハイマー』は2024年日本公開予定。

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『オッペンハイマー』は、ピュリッツァー賞を受賞した書籍『オッペンハイマー: 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』を原作に映画化。マーフィーが物理学者ロバート・オッペンハイマーを演じたほか、ロバート・ダウニー・Jr.、マット・デイモンエミリー・ブラントフローレンス・ピューらが出演。ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門の作品賞と監督賞ほか、主演男優賞、助演男優賞など最多5部門に輝いた。

Text: Tae Terai