急逝したエルヴィス・プレスリーの一人娘、リサ・マリー・プレスリーの追悼式が1月22日（現地時間）、テネシー州メンフィスにあるグレイスランドで執り行われた。式には、彼女と親交のあったアラニス・モリセットやアクセル・ローズ、ビリー・コーガン、オースティン・バトラー、バズ・ラーマンら多くのゲストが参列。娘のライリー・キーオに代わり、彼女の夫ベン・スミス・ピーターセンがライリーの手紙を読み上げた。
「今世で私の母でいてくれてありがとう。33年間、一緒に過ごせたことに感謝の気持ちでいっぱいです。最高のママを選んだのは確かで、それは記憶を辿ってみてもそう思う。あなたのすべてを覚えてる。赤ちゃんだった私をお風呂に入れてくれたこと、車でアレサ・フランクリンを聴いたこと、夜あなたのベッドで抱きしめてくれたこと、そしてあなたの匂い」
「フロリダで放課後にアイスクリームを食べに連れて行ってくれたことも覚えてる。私と弟に子守歌を歌ってくれたこと、私たちが眠るまで寄り添ってくれたこと……。家を離れるときは、ティーセットをお土産に買ってきてくれたよね」
「毎日お弁当に入れてくれた手紙、学校に迎えに来てくれた時の気持ち、額をなでてくれた感触……それに、最高に愛すべき母親から愛されていると感じたことを覚えてる。あなたの腕の中にいるととても安心したことも。子どもの頃の思い出としても、つい2週間前にカウチで感じたこととしても記憶に残ってる」
「愛こそがすべてだと示してくれてありがとう。私と弟に示してくれた愛情を、私も同じように娘に示したいと願ってる。私に、強さ、ハート、共感、勇気、ユーモアセンス、行儀、気質、ワイルドさ、そして粘り強さを与えてくれてありがとう。私はあなたのハートの賜物です。弟や妹たちもです。私たちはあなたであり、あなたは私たち。永遠の愛です。ここでどれだけ愛されていたか、わかってくれているとうれしい。私たちを懸命に育ててくれてありがとう。毎日伝えてなかったかもしれないけれど、ありがとう」
リサ・マリーの棺は、父エルヴィスが眠るグレイスランドの敷地内に埋葬された。すぐ隣には、2020年に自死した息子ベンジャミン・キーオが眠っている。
Text: Tae Terai
