12歳のときに母ダイアナ元妃を交通事故で亡くしたヘンリー王子。1月10日に発売された自叙伝で、母の早すぎる死を受け入れるために通ったセラピーには、ダイアナ妃のお気に入りだった香水のボトルを持参していたと告白した。「セッションのはじめに僕は蓋を外して香りを嗅いだ」「どこかで、嗅覚は人の最古の感覚だと読んだことがあるけれど、あの時の経験はまさにそうだった。脳の奥底からイメージが浮き上るのを感じた」と記している。
「ページ・シックス」によると、ヘンリー王子がセラピーに持っていたのは、ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF&ARPELS)のファースト オードパルファムだそう。ヒヤシンスやローズ。ジャスミンといった花々と、シダーウッドやアンバーなどが溶け合うエレガントな香りのフレグランスだ。ダイアナ妃は香水を愛したことで知られ、ほかにもペンハリガン(PENHALIGON’S)のイングリッシュブルーベルや、エルメス(HERMÈS)の24 フォーブル、ウビガン(HOUBIGANT)のケルク フルールがお気に入りだったという。
なお、ヘンリー王子は自叙伝でチャールズ国王の愛用フレグランスについても言及。「父はいつも何かの匂いを嗅いでいた。食べ物からバラ、僕らの髪の毛までいろいろなものの匂いを嗅いでいた。前世はブラッドハウンド犬だったに違いない。もしかしたら、父がいつでも匂いを嗅いでいたのは、彼自身の香り、ディオール(DIOR)のオー ソバージュが強すぎて、匂いを感じにくかったからかもしれない」と綴っている。
Text: Tae Terai