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ウィリアム王子とキャサリン妃一家の新居、アデレード・コテージとは?

エリザベス女王が暮らすウィンザー城の敷地内にあるアデレード・コテージは、かつてマーガレット王女の元恋人ピーター・タウンゼント大佐が住んでいた邸宅としても知られる。
Photo:Comic Relief/BBC Children in Need/Comic Relief via Getty Images

ウィリアム王子キャサリン妃夫妻と3人の子どもたちが、ロンドンのケンジントン宮殿から引っ越すことが正式に発表された。新居となるのはイングランド南部のバークシャー州ウィンザーにある「アデレード・コテージ」。引越しの理由は子どもたちの学校のためで、夫妻はケンジントン宮殿と、イングランド東部ノーフォークにある別宅アンマー・ホールも維持する。

この秋、ジョージ王子シャーロット王女ルイ王子は、アデレード・コテージから車で15分のランブルックスクールに入学する予定だ。ある王室関係者が「ABC News」に語ったところによると、ケンブリッジ公爵夫妻は子どもたちにできるだけ普通の教育を受けさせたいと考えているという。また、アデレード・コテージは、女王が住むウィンザー城とも距離が近い。

アデレード・コテージの少しスキャンダラスな歴史。

かつてのアデレード・コテージ。

Photo: W.Oldham, Eton/albumen print, 9.3 x 11.8 cm. ©Royal Collection Trust.

ウィンザー・グレート・パークの敷地内にあるアデレード・コテージは、1831年に建築家のサー・ジェフリー・ワイアットヴィルによって建てられた。コテージには寝室が4つあるが、ウィリアム4世の妻であるアデレード王妃は当初、ティーハウスとして使っていた。ヴィクトリア女王の時代になるとゲストハウスとしても使用されるようになる。

1941年、アデレード・コテージはグレース・アンド・フェイバー・ホーム(女王が所有し、王室関係者やスタッフに貸し出す家)となった。最初の住人は、エリザベス女王の妹マーガレット王女との秘めた恋で有名なピーター・タウンゼント大佐の一家だ。コテージの住み心地について、タウンゼントは「フランス窓に囲まれた居間では、オーバーコートとスカーフで身を包まなければならないこともあった」と回顧録に綴っている。そして、2つのラジエーターしかないこの家で過ごす冬を「冷蔵庫のよう」と表現したが、夏については「とても快適だった」と回想。彼は、1952年までここで暮らした。

そんな歴史のあるアデレード・コテージは、ヴィクトリア女王やピーター・タウンゼント大佐が暮らした時代と比べると近代化されている。1955年にいくつかの改修がなされ、1990年代や2015年にも大規模なリノベーションが行われた。

Text: Elise Taylor
From VOGUE.COM