フランスの俳優ギャスパー・ウリエルが1月19日(現地時間)、スキー事故により37歳の若さで死去した。彼の代理人を通じて、遺族が明らかにした。ギャスパーは1月18日(現地時間)、アルプス山脈のラ・ロシエールにあるゲレンデで他のスキーヤーと衝突して頭部に重傷を負い、ヘリコプターでグルノーブルの病院に搬送されたものの、翌日に亡くなったという。
11歳から子役の仕事を始めたギャスパーは、19歳の時に『かげろう』(2003)でエマニュエル・べアールの相手役のミステリアスな美少年を演じて注目を集める。翌年、『ロング・エンゲージメント』(2004)でセザール賞の有望若手男優賞を受賞。その後、『ハンニバル・ライジング』(2007)で若き日の殺人鬼ハンニバル・レクター役を演じ、ハリウッド進出を果たす。
『サンローラン』(2014)では時代の寵児だった天才デザイナーの心の闇に迫る演技を見せ、グザヴィエ・ドラン監督作『たかが世界の終わり』(2016)でセザール賞の主演男優賞を受賞した。マーベルの新作ドラマ「ムーンナイト」では、ミッドナイトマン役を演じており、今年3月にディズニープラスで配信予定だ。
またモデルとしても活躍し、長年シャネル(CHANEL)のアンバサダーを務めた。プライベートでは、2013年から交際していたモデルのガエル・ピエトリとの間に息子が2016年に誕生している。
Text: Nuala Phillips
From VOGUE ESPANA