昨年12月、ワシントンD.C.で行われた気候変動対策を求める抗議デモに参加したジェーン・フォンダは、逮捕後に娘との距離が縮まったそうだ。最初の夫ロジェ・ヴァディムとの間に娘ヴァネッサが誕生した際、産後うつを経験したジェーンは、なかなか娘との絆を築くことが出来なかったというが、政治運動を始めたことでようやくヴァネッサとのつながりができたという。
「タイムズ」紙とのインタビューで、ワシントンDCでの抗議運動「ファイアー・ドリル・フライデー(Fire Drill Fridays)」で逮捕されたことが、娘との確執がなくなったきっかけかと聞かれ、ジェーンはこう答えている。「そうね。私たちがシェアするこができた話題だった。一緒にできる何かだったの。私たちが苦境になるとあの娘は凄いのよ」「私が拘置所から出てきた時も、そこで待っててくれて。お互い見つめ合って号泣しちゃった」
昨年4カ月間に渡って続いたこの抗議運動で5度逮捕されたジェーンだが、本人はこの経験をとても前向きに捉えているようだ。「逮捕されるとコントロールがきかない、常識が通用しないってことでしょう」「みんな警察の完全な管理下にある。白人で著名な相手だと扱い方を変えるとは言えるわね。黒人や有色の人に対してとは違う。コントロールの喪失の代わりにエンパワメントの感情がそこにはあった」「自分だけじゃなく、私が話をして抗議運動に参加した人全員がそう言っていた。本物の変革が起きていたの」
そして逮捕後の世間の反応などは気にならないとして、ジェーンはこう続ける。「私の年齢になったら何も関係ないわ。私は色々なことをして、色々な経験をして、生き延びてきた。皆死んだか、拘置所にいるけど、私はまだ動いている。(他人の意見なんか)気にも留めないわ」「彼らが私にできることなんて、もはや何もないわ。まだやったことないことなんてあるのかしら。私は人生だって終わりに近づいているんだもの」「年取った女性はより勇敢になるのよ。ホルモンも関係している。女性のテストステロンのレベルはエストロゲンとの関係で上がる。男性のテストステロンはエストロゲンとの関係で下がるから」
Text: Bangshowbiz