70周年を迎えたグッチのアイコン、「ホースビット ローファー」に注目!

1953年の誕生以来、グッチのアイコンとして長年愛されている「ホースビット ローファー」。誕生70周年にあたる今年は、さまざまなバリエーションの新作が登場し、改めて注目を集めている。

左上から時計回りに:¥192,500、¥165,000、¥192,500、¥117,000、¥146,300 by GUCCI(グッチ クライアントサービス)

「ホースビット ローファ ー」といえば、グッチを象徴するアイテムのひとつだ。1953年、創設者グッチオ・グッチの三男であるアルド・グッチが、馬具のくつわの一種である「ハミ」に着想を得た金具をカジュアルな印象のローファ ーに飾り、ラグジュアリーなアイテムに昇華したのが歴史のはじまり。発売当初からセレブリティがこぞって愛用し、フランシス・フォード・コッポラやフレッド・アステアなどのカルチャーアイコンの足元を彩ってきた。また、ビジネスにも取り入れられるデザインは1970年代のアメリカでブームとなり、「ウォールストリートのユニフォーム」と称されるほどの人気を博した。

これまでに多種多様なデザインの「ホースビット ローファー」が発表されてきたが、2015-16年秋冬コレクションでは、ファーのライニングを付けてスリッパにアレンジした「プリンスタウン」が登場。瞬く間に世界中のファッショニスタのイットシューズになったのは記憶に新しい。

誕生70周年を祝う今年は、コ ーデュロイ素材やタッセル付きなど、さまざまなデザインの新作がラインナップ。アニバーサリーイヤーのこの機会に、自分らしい「ホースビット ローファー」を秋 の買い物リストに加えよう。

70周年をセレブレート

「ホースビット ローファー」の70周年を祝した特別展「Gucci Horsebeat Society(グッチ ホースビート ソサエティ)」が伊・ミラノのメンズファッションウィーク中の6月に開催された。写真は「ホースビット ローファー」の愛用者のひとり、映画監督のフランシス・フォード・コッポラ。

wu rui ph.

PHOTOGRAPH BY KAZUHIRO FUJITA
WORDS BY KENTARO TAKASUGI @ GQ