新時代のユニセックスジュエリー
海外の男性セレブリティがこぞってコーディネートに取り入れたことから、パールは一気にメンズファッションの世界に浸透した。TASAKIは真珠の養殖から、デザイン、加工を一貫して自社で手がける日本発のハイジュエラーだ。
TASAKIのジュエリーは、フォーマルな側面をもつパールに革新的なデザイン手法を織り交ぜたアプローチが特徴。ことし登場した新進気鋭のデザイナー、フィオナ・クルーガーとのコラボレーションで発表された「カオス」は、パールの固定概念を覆すようなマニッシュで躍動感のあるシリーズとなっている。パートナーとシェアするなら、TASAKIのパールはおすすめだ。
真珠を直線状に並べたデザインが特徴的なピアスとリングは、TASAKIを象徴する「バランス」シリーズ。ニューヨークを拠点とするファッションデザイナー、タクーン・パニクガルがクリエイティブディレクターを務めている。3つのパールが並列するリングはミニマルでクリーンな印象。薬指の「 バランス クロス」 には、斜めに配置したバーの両端にパールとダイヤモンドがあしらわれている。指の上でバランスを取るように鎮座する真珠たちからは、どこか健気さが感じられ愛らしい。
今年に登場した「バランス ステップ」のピアスは、パールが浮遊しているように軽やかでフレッシュだ。
淡水パールを贅沢に用いたネックレスは、ロンドンを拠点に活動するデザイナー、メラニー・ジョージャコプロスが手がける「M/G TASAKI」の「スライスド」シリーズ。パールを大胆にスライスし、断面を磨き上げるという独創的な手法により、デコラティブな魅力を引き出す。二重三重にして腕に巻けば、同心円状のパターンをなす断面がいっそう目を惹く。
デザイナー フィオナ・クルーガーの世界観とTASAKIのクラフツマンシップが融合した「FIONA KRÜGER : TASAKI」の「カオス」のイヤリング。爆発や分裂といった無秩序(=カオス)をあらわした造形は、耳元でエッジィなインパクトを放つ。
写真・平山太郎 スタイリング・井田信之 ヘア・Miho Emori(kiki) メイク・DAKUZAKU(TRON) 文・米永豪