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エディターの松本千登世が絵本を上梓。東京・三軒茶屋で出版記念のイベントを開催中

松本千登世の運営する出版レーベルより、ピンク色のカラスが主人公の絵本を発表。東京・三軒茶屋の「clinic」で、刊行記念イベントを開催。文と絵から、生きるうえで大切なものとは何かを問いかける。

『ピンクのカラス アート版』松本千登世 著、牧かほり 画(BOOK212) ¥5,500

ヴォーグ・ビューティー・アワード(通称VBA)の選考委員としても知られる、エディター・ライターの松本千登世が絵本を出版。大切なもの、大切なことに気づき、ほかの誰でもない、自分自身としてたくましく一歩を踏み出すまでの、羽の色を巡る、カラスの旅物語――構想8年、制作1年半もの時間をかけて誕生した。

本著の発行にあたり、自身で出版レーベルBOOK212を設立。その第1作目となる『ピンクのカラス』は、“モノ”としても“モノガタリ”としても、一生大切にしたくなる本に仕上げた。その刊行を記念して、2024年3月28日(木)より三軒茶屋にあるローカルオルタナティブスペース「clinic」で開催中だ。

松本がBOOK212を設立するに至ったのは「先に、具体的にテーマもストーリーも思いついていた絵本を作りたいという思いがあり、どの出版社ならこれを形にしてくれるだろう。判型や紙の質、デザインなど、制約のない中で作りたいと構想を進めるうちに、自分自身で出版レーベルを立ち上げることに」という経緯から。

また、BOOK212の今後について「新たなテーマに挑戦したいという気持ちも強くありますが、同じくらいこの『ピンクのカラス』を、時間をかけて育てたいという思いがあります。ほかの国の言葉に訳したり、ストーリーに深みを持たせたりと、まだ具体的なものではありませんが、一つひとつ形にしていきたいと考えています」と述べた。

Information
絵本『ピンクのカラス』刊行記念“もしキミの羽がピンクだったら?”展
会期/2024年3月28日(木)~4月2日(火)11:00~19:00
場所/clinic
住所/東京都世田谷区三軒茶屋1-33-18(ブルーボトルコーヒー三軒茶屋カフェ奥)
www.clinictokyo.com

問い合わせ先/BOOK212
https://www.book212.com

Text: Akira Watanabe