髙原直泰を中心に広がる地域の輪!代表を務めるクラブが沖縄に新たな価値を生む

2024.04.28 08:00
提供:TVerプラス

4月27日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)は、元日本代表・髙原直泰と番組MC・勝村政信によるスペシャル対談の後半戦。髙原が経営者として取り組んでいる事業への思いを熱く語った。


髙原が代表を務める沖縄SVは、クラブを通じた地域経済の活性化や雇用の創出を目的として、2015年に誕生。クラブの創設は沖縄県が進めるスポーツの産業化の一つだったが、なぜ静岡県出身の髙原はオファーを受けることにしたのか。そんな勝村からの質問に、髙原は「沖縄における観光とITに次ぐ3つ目の産業として、スポーツ産業を目指していきたいという話をいただいたんですね。すごく面白いし、やりがいのあるチャレンジになるんじゃないかと思って」と答えた。


沖縄SVでは社長・選手・監督の三役を務め、チームは沖縄社会人リーグ3部から、現在のJFLと順調に昇格を重ねていく。しかし、JFLに昇格した1年目の2023年シーズンは最下位に沈み、入れ替え戦へと回った。髙原は当時の心境について、「2024年のシーズンもJFLでチームを戦わせる。まずはその状況を作ることが監督としてもそうなんですけど、クラブの代表としても最大の目標でした」と回顧。クラブはJFL・地域入れ替え戦で髙原に代わって入った選手が延長後半に劇的な決勝ゴールを決め、残留を決めた。


試合に出場すると同時に監督としてチームを指揮し、さらにクラブの運営にまで考えを巡らせなければいけなかった髙原は「監督だけでもパンパンなのに、選手もやって、クラブの代表として経営もしなきゃいけない。もう無理でしょう」と、笑いながら振り返った。三足の草鞋を履き続けてきた髙原だったが、昨シーズンいっぱいで選手生活を終え、監督業も小野木玲にバトンタッチ。自身はクラブ経営1本に絞ることとなる。


番組では、そんな髙原の経営者としての日常に密着。沖縄県うるま市の待ち合わせ場所に軽トラでやって来た髙原は、そのまま農地へと向かう。実は、沖縄SVでは事業の一環として、2019年からコーヒー栽培をはじめており、髙原は毎朝、早い時間から畑仕事に精を出していた。


耕作放棄地を農地として活用し、コーヒー豆が育つかどうかわからない中での手探りの農作業は困難を極めたが、5年の時を経てついに収穫の目処がついたという。目指すのは、ハワイのコナコーヒーのようなブランド化。髙原はコーヒーが沖縄の名産になれば、地域活性や地域貢献にもつながるのではと考えていた。


「育つかどうかわからないところからスタートさせているんで」とこぼす髙原は、今ようやく見通しが立ったことに喜びながらも、「本当は今年ちょっと飲めるはずだったんです。でも昨年台風で一週間ずっと強風が吹いていて、全部葉っぱが持っていかれちゃったんです」と悔しい出来事があったことも告白。丹精込めて育てたコーヒー豆が収穫できるようになるには、あと3年ほどかかると説明を受けた勝村は「じゃあ次は強くなったチームとコーヒー豆を持ってきてくださいよ」と期待を寄せて、髙原を笑わせた。


さらに、沖縄出身のアーティスト・HYが主催した野外音楽フェスにも髙原はクラブの経営者として参加。会場内のキッチンカーでは自ら育てたコーヒー豆ではないが自家焙煎したコーヒーを販売した。このコーヒー事業は髙原がジュビロ磐田に在籍していた当時のスポンサー・ネスレとの縁から生まれたもの。「沖縄コーヒープロジェクト」と冠し、ネスレと協同で沖縄県の振興に貢献しようとしている。


沖縄SVではコーヒー事業に携わった選手に給与を支払うシステムも設けるなど、チーム一丸となってサッカー以外の活動にも注力。監督として選手とのコミュニケーションを重要視してきた髙原は、クラブの代表としても事業に携わることの意味について、選手たちに説明を尽くしていると言い、「なぜこれをやるのかという意義を説明することで、それが何につながっているのか理解してもらう。毎日天然芝のグラウンドで練習できて、スポーツジムで筋トレできて、お風呂に入れるのは当たり前のことじゃないので」と、これらの事業がサッカーのできる環境を支えていることを強調した。


髙原は地域への貢献こそが自分たちの糧にもなるとし、「スポーツを生業にしている自分たちが農業だったり、観光だったりと絡むことで新しい可能性を引き出せるし、スポーツって唯一それができるんじゃないかと思っているんですよね」と、スポーツの秘めているポテンシャルにも言及。「そういったものを発信して、自分たちを応援してくれる人を増やしていくことが自分のこれからの仕事かなって感じですかね」と続けた。


髙原を中心に広がりはじめる地域の輪。髙原自身も地域と連携することの重要性を意識し、現在はクラブとして何が提供できるのか方向性を見定めているところだという。最後に勝村から今後の目標を聞かれた髙原は、仲間と喜びを共有しながら、これまで以上に地域の輪を大きくしていきたいと打ち明け、「常にクラブをサポートしていただける方を募集しています。お願いします」と呼びかけながら、頭を下げた。

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