風町トゲル(柏木悠)、富野吾郎(福澤侑)

柏木悠×石川凌雅×福澤侑が同級生だったら「食いしん坊団」結成!?『ゴーストヤンキー』インタビュー

2024.04.15 07:00
提供:TVerプラス
風町トゲル(柏木悠)、富野吾郎(福澤侑)

超特急の柏木悠さんが主演、石川凌雅さん、福澤侑さんが出演するドラマ特区『ゴーストヤンキー』(MBS、毎週木曜24:59~/tvk、毎週木曜23:30~ほか)が、4月18日よりスタートします。


大きな怪我で陸上選手の夢を絶たれた主人公・風町トゲルは、喪失感、疎外感に苦しみ、ある日吸い込まれるように走行中の車の前に飛び出し、気がつくと“幽霊”に。突然の出来事に戸惑っていると、約40年前に死んでからいまだ成仏できていない幽霊の昭和ヤンキー・わんぱく団に出会います。彼らが成仏しないのには理由があり、やがては現世の人間を巻き込んだ騒動へと発展していきます。


今回はトゲル役の柏木さん、わんぱく団のメンバー・千葉丈助(バーチ)役の石川さん、富野吾郎役の福澤さんにインタビュー。まるで本当の同級生のような、3人の仲良しトークをお届けします。


『ビー・バップ・ハイスクール』でヤンキーのいろはを学ぶ


――ドラマ出演が決まった時の心境を聞かせてください。


柏木:すごく嬉しかったのと同時に、単独での主演は初めてだったので、プレッシャーもありました。でも、「楽しくできたらいいな」という思いでやっていました。


石川:幽霊役に初挑戦ということだけでなく、僕はヤンキー役も演じたことがなかったので、「どこからアプローチしていけばいいのかな」と最初は悩んだりもしましたが、やっぱりワクワクしました。


福澤:今まで真面目に生きてきたので、今回ヤンキー役ということで「僕にできるのかな」という戸惑いがありました。なので『ビー・バップ・ハイスクール』だけはちゃんと見て、ヤンキーとはなんぞや、と。


柏木:基本からね(笑)。


福澤:はい(笑)。台本を読んだ時には、素直におもしろそうだなと思いました。“ヤンキーもの”や“幽霊もの”はあるけど、それを合わせるというのがまったく想像がつかなくて。でも、監督やキャストのみなさんと一緒に作品を作り上げていく中で、楽しく演じることができたと思います。


――演じる役について聞かせてください。


石川:バーチは、最初に台本を読んだ時には「敵なのかな? 味方なのかな?」というところから始まったのですが、実は誰よりも熱く、仲間思いの人間だなと感じました。


柏木:トゲルは令和を生きる少年ということで、そんなにキャラを作らなくてもいいのかなと思いました。あえてちょっとしか下調べもしていなくて、その都度、その都度、昭和の物や価値観に出会うことで出るリアクションをリアルに出せたらいいなと思っていました。


福澤:吾郎は“ボケ多めのツッコミちょこちょこ”というキャラクターなんですけど、ピュアな役なので、ボケたくてボケているわけではないんです。監督からは「侑の好きなようにやっていいよ」と言ってもらえたので、自分が思い描く吾郎を好きなようにやらせていただけて新鮮でした。


――あらためて、“ヤンキーもの”の魅力はどこにあると思いますか?


福澤:僕より上の世代の方には「懐かしいな」という思いがあると思いますし、悠のような若い世代の方は「えっ、これが昔のヤンキーなの!?」と驚くと思います。ツッパリ方とかファッションも今とは全然違うので、どの世代の方が見ても楽しめる作品だと思います。


柏木:本当にどの世代の方が見てもおもしろいと思いますし、このドラマはコメディ要素が強めなので、クスッと笑っていただけるような作品だと思います。


――ヤンキー作品には、やはりコメディ要素が入ってくる?


福澤:最近の“ヤンキーもの”は、コメディ色が強めのイメージがありますよね。でも、今回自分たちで演じてみて、あらためて“ヤンキー”と“お笑い”はすごく相性がいいなと思いました。


――石川さんは、ヤンキー作品の魅力についてどう思いますか?


石川:ヤンキーのケンカは格闘技のスポーティな感じとはまた違う、肉弾でぶつかるイメージがあります。それはこのジャンルならではだと思うので、男同士の生のぶつかり合いはすごく魅力的だと思います。


――撮影の中で特に印象的だったシーン、ここを見てほしいと思うシーンを教えてください。


福澤:僕は「三角」です……と言ってもハテナだと思いますが、ドラマを見ていただければ「ここだ!」とわかるポイントがあります。今ここにはいないわんぱく団の2人(小坂涼太郎、寺坂頼我)が三角を作るシーンなんですが、映像になった時にすごいことが起こると思います。それがすごく楽しみだし、現場で撮影した時にもシュールで大好きでした。


柏木:(印象的だったのは)どれだけケンカしても血が出ないところですね。幽霊なので、アクションシーンでどれだけ戦っても傷はできないという。すごく不思議な世界なので、そこを楽しんでもらえたらと思います。


石川:トゲルを含めたわんぱく団が再び集合した直後のシーンは、見どころだと思います。第2話、楽しみにしていてください!


出演者一人ひとりの個性を楽しんでほしい


――撮影中に、楽しかったエピソードも教えてください。


福澤:佐々岡順平役の小坂涼太郎が、わんぱく団の中でもダントツのムードメーカーでして。涼太郎がいたおかげで、オフでも、演じていても、クスクス笑えることがたくさんありました。


柏木:アクションのほかにもいろいろなことをやらせていただいたのですが、やっぱりお笑いの部分が印象に残っていますね。とくに死長さん(高橋怜也)は一番個性が強いキャラクターで、ドラマを見ればそのおもしろさがすぐわかると思います(笑)。一人ひとり個性があるので、見ている方にもそこを楽しんでもらいたいです。


石川:撮影最終日が、雪の降った日だったんですよ。一日倉庫に缶詰の撮影だったので、みんな「外の空気吸いたいな」ってちょっと外に出ることはあったけど、基本的には「雪をかぶっちゃうから中にいてください」と言われていたんです。にもかかわらず、侑が外に出ていたんでしょうね。5分後くらいに戻ってきたら、頭にものすごい雪が載っていて、「お前、外出たろ?」って(笑)。


福澤:すぐにバレました(笑)。


石川:和気あいあいとしていて、楽しかったです!


――プライベートで実際に3人が同じ学校の同級生だったら、どんな関係になっていると思いますか?


福澤:仲良くはなっていないでしょうね。


柏木:真面目に言ってます?(笑)。


福澤:あははは(笑)。僕と凌雅は同い年で、悠は歳が離れていますけど、現場ではみんな同い年かのような空気だったので、そのままなのかなと思います。みんなではしゃいで、バカやって、たまに怒られて……もし僕らが学園生活を送っていても、きっとああいうチームを組んでいろいろやっていたのではないかと思うくらい。波長が合って居心地も良かったですし、楽しかったです。


石川:この3人は、結構タイプが違うんですよ。だからきっと、みんな全然違う部活に所属していると思うけど、“体育の授業でドッジボールをやる”となったら、めちゃめちゃ団結して敵を倒しそうだなって(笑)。


柏木:(笑)。あとは、たぶん侑くんが一番やんちゃな気がします。


福澤:あの、こう見えて真面目なんで……。


柏木:この3人が同じクラスだったら、教室の後ろで紙飛行機を作ってるんじゃないですかね!(笑)。


石川:俺は作らない、作らない。ちゃんと予習復習してます。


柏木:きっと一番本気ですよ。プラモデルまで持って来てそう(笑)。


――では、もしこのメンバーで◯◯団を結成するなら?


福澤:そういうのは、凌雅からいいのが出るので。


柏木:僕ら2人は従います。


石川:えーっ! でも、食いしん坊団ですかね。ご飯好きでしょ? 給食も、たぶん取り合いになると思うんですよ、揚げパンとか。


福澤:食いしん坊団だったら、まんぷく団のほうがいいですよね。センスが……。


石川:やめてよ、「センスが」って一番傷つく!


――(笑)。最後に、読者へメッセージをお願いします。


福澤:すべてがギュッと収まっていて、何回でも見直せる作品だと思います。それぞれキャラクターが濃いので、バーチを中心に全部を見ると世界観が変わってくると思うし、それぞれのキャラクターの目線で何回でも見ていただきたいです。


石川:僕らわんぱく団がメインの話ではありますけど、あんな人が出て来たり、こんな人が出て来たり……というところも注目ポイントだと思います。重要人物として登場するキャストの方が豪華ですし、普段応援してくださっている方には、もしかしたらサプライズがあるかもしれないな、と思っています!


柏木:このドラマは友情を描いた作品で、“学園もの”でもあるし、“青春もの”でもあるし、コメディでもある。すごく見やすい作品になると思いますし、どの話(回)をとっても面白いところが絶対あると思うので、毎回楽しみにしていただけたら嬉しいです。


(取材・文:nakamura omame)

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