倉科カナ、三浦翔平「奪い愛、冬」第5話より(C)テレビ朝日

星野源&指原莉乃らも夢中の“ドロドロサプライズ炸裂”「奪い愛、冬」は何故おもしろいのか

2017.02.17 19:44

女優の倉科カナと俳優の三浦翔平が共演するテレビ朝日のドラマ「奪い愛、冬」(毎週金曜午後11時15分~)の第5話が17日、放送される。既婚者の元カレに再会して惹かれる気持ちが止まらない主人公に立ちはだかる最恐の元カレ妻、嫉妬で回を増すごとに壊れて目が死んでいく主人公の婚約者…。個性が強すぎるキャラクターと、毎回振り切って衝撃的なドロドロの内容に、歌手で俳優の星野源や、HKT48の指原莉乃ら“奪い愛好き”を公言している芸能人も数多くいる。同ドラマは何故面白いのか。

同作は2016年版ドラマ「不機嫌な果実」のスタッフが、脚本家の鈴木おさむ氏とタッグを組み、登場人物らの“奪い合う”恋愛=“奪い愛”をスリリングに描くラブストーリー。デザイン会社で働くデザイナーで禁断の愛に走り出す主人公・光を倉科、光の婚約者の康太役を三浦、突然姿を消したが光が死ぬほど愛した元彼・森山信役を大谷亮平、信の妻・蘭役を水野美紀が怪演している。

こうなったら恐怖(面白い)…が、予想通りに展開される※これまでのネタバレあり

(左から)倉科カナ、三浦翔平「奪い愛、冬」第5話より(C)テレビ朝日
(左から)倉科カナ、三浦翔平「奪い愛、冬」第5話より(C)テレビ朝日
やっと手に入れた夫を奪おうとする主人公をとことん追い詰める水野や、婚約者を奪われそうになる嫉妬からの三浦の怪演は話題となっているが、同ドラマの最大の特徴は“ある程度展開が予期できるがそうなったらやばい”と感じる流れが予測通りに描写される点。

例えば第4話では、「光と康太が円満の状況の中、康太家に大きめの宅配物が届き、開封すると光と信の不倫現場の盗撮写真を拡大して額縁に入れたものだった」、「光がバレンタインで信にプレゼントした手作りチョコレートを蘭にもれなく足で踏みつけられる」「絶好のタイミングで蘭の足が疼く」「見てないといいなーと思う光と信の密会現場には必ず蘭と康太がもれなく監視している」など、期待を裏切らない。

もちろん、シーンによっては予期できない部分もあるが、一連の“ドロドロサプライズ”は「このドラマ、嫌な予感が的中してしまう…」「やっぱり水野美紀がきたーーー!」「ドロドロがすぎる…」と、視聴者が展開を一緒に追いやすい。通常はベタで先が読めるストーリーはつまらないと感じるものでも、ドロドロに胸キュンな展開が合わさった“ドロキュン”が好評となっている上、その“嫌な予感”を期待して楽める。また、ドラマ内の絶妙なタイミングでAAAの主題歌「MAGIC」が挿入されることも泥沼ドラマのお決まりの流れに。

わかりやすい悪女の存在

“悪女役がやりがちな行為”がとことん描写される同ドラマ。最恐の妻・蘭の存在のほか、康太に思いを寄せて蘭と手を組みながら邪魔しようとする秋元才加演じる秀子も、わかりやすい悪女キャラクターとしてスパイスを与える。

物語が終盤に向かっていく毎に、2人それぞれの“裏事情”が暴かれることも予想される。

主人公が完全に悲劇のヒロインではない

また、好きだけど様々な障害から叶わない恋…ということではなく、蘭から精神的にダメージをくらいながら何度も婚約者一筋でやっていこうと決意しつつも、自分の感情に負けて康太を裏切ってしまうしたたかな主人公・光。

いくら蘭たちに陥れられようとしても、完全に悲劇のヒロインにはなれないというところは作品全体が湿っぽくならずに展開される点でもある。期待を裏切らない内容に、毎回絶叫と興奮の同ドラマ。最終回まで存分に“奪い愛”を繰り広げてほしい。

第5話あらすじ

(左から)大谷亮平、倉科カナ「奪い愛、冬」第5話より(C)テレビ朝日
(左から)大谷亮平、倉科カナ「奪い愛、冬」第5話より(C)テレビ朝日
元カノ・光(倉科カナ)と妻・蘭(水野美紀)の前で、「俺はまだ、光のことが好きだ」と、衝撃の告白をした信(大谷亮平)。その現場を目撃した光の婚約者・康太(三浦翔平)は頭に血が上り、信につかみかかる。ところが、制止に入ろうとした光を弾みで突き飛ばし、気絶させてしまう結果に…。康太は警察の厄介になり、会社からも謹慎処分を食らってしまう。

一方、蘭は信への愛憎の念をますます膨らませ、挑発的な行動で信を追い詰めていく。ついに信は家を出て行ってしまい、そのことに激しいショックと怒りを覚えた蘭は、康太の母・美佐(榊原郁恵)に接近!これまでとは違った方法で、光に対する攻撃を企てる。

そんな中、嫉妬心を爆発させた康太は光の愛を独占することしか考えられなくなり、以前とは別人のように暴走。なんと、休日に光が信に会いに行けないよう、家の中に監禁し始める!恐怖で怯える光…。さらに、蘭が光の母・麻紀(キムラ緑子)にまで魔の手を伸ばし始めた!光はついに、蘭との直接対決を決意。一方、信には、思わず言葉を失うような“残酷な運命”が忍び寄る――。(modelpress編集部)



情報:テレビ朝日
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