【プラグイン/エディトリアル】個性豊かなアクセサリーブランドが出展 普段使いアイテム充実
バリエーション豊かなアクセサリーブランドの出展が目立つ。上質な素材と普段使いできるデザインが特徴で、手に取りやすい価格のアイテムが多い。立ち上げ1年未満の新興ブランドも存在感を出している。
(カッコ内はブース番号)
「オーキ」(F-04)は元宝塚歌劇団で男役を演じていた春瀬央季さんによるブランドで、23年8月にスタートした。「メンズファッション目線でアクセサリーを選ぶことが多かった経験を生かしたジェンダーレスなアイテムが強み」と春瀬さん。素材にシルバー925や18Kを使った、年齢や性別を問わず取り入れられるシンプルなデザインのジュエリーが揃う。価格は約2万~10万円。売れ筋はイタリア製のネックレス。シルバーのチェーンに金メッキを施した後に、一部にカット加工をかけて地金を露出させることで表情を出している。期間限定店での販売を強化するため、出店先を開拓したいという。
三重県伊勢市に拠点を置く真珠加工卸、オッコー真珠(F-14)はオリジナルブランド「リート」で出展した。それぞれ形が異なるバロックパールの個性を生かしたデザインが特徴。パーツは全て10Kを採用しており、高級感がある。2万円台半ば~8万円台と、完全な球体のパールに比べて価格を抑えているため、若めの客層の「ファーストパール」にも適している。主販路は百貨店。アパレルを販売するセレクトショップにも卸先を広げ、普段使いのファッションにも取り入れてもらいたいという。
北欧雑貨、家具、テキスタイルの輸入卸のコーデザインコンセプト(F-13)は、デンマーク発のブランド「エナメル・コペンハーゲン」を紹介した。ブランド名の通り、カラフルなエナメル加工をしたアクセサリーが主力だ。日本では期間限定店を軸に販売している。中心価格は1万台中盤。今シーズンの売れ筋はトレンドカラーの緑のアイテムだという。本国からポップな色合いのオリジナル什器の提供を受け、VMDまで提案できる強みを生かし、今後はセレクトショップやインテリアショップなどへの拡販を狙う。
アート×アップサイクル 4人のアーティストが展示
アーティストの西村卓さん、ミルクぱく子さん、佐川日南乃さん、リョウサワイさんは、「アート×アップサイクル」をテーマに廃棄物などを使用した作品を展示している。
西村卓さんの作品は古着を透明樹脂で固めたオブジェ。「誰かが着ていた気配を歴史ととらえ、固めることで記念碑にした」と話す。長方体に固めた樹脂は、机の天板として実用もできる。
ミルクぱく子さんは、牛乳パックを革と同様の手法でなめしたものを使い、財布やバッグなどを作った。
普段はイラストレーターとして活動する佐川日南乃さんは、日常で出るごみを使った作品を展示した。ペットボトルを切り、熱を与えながら変形させて作ったシャンデリア風のライトなど。
リョウサワイさんは古着のジーンズの端切れを絵具のように使った絵を展示した。
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