なぜ世界には22種類もドルがあるのか?「効率、信頼が高い」
2013.08.12 13:25
提供:マイナビウーマン
ドルは言うまでもなくアメリカの通貨です。しかし「なんとかドル」という通貨がやけに多いと思いませんか? 何種類ぐらい「なんとかドル」があるか知っていますか?
■ドルは22種類もある!
アメリカの本家「ドル」の他に、世界には○○ドルという通貨が22種類もあります。全部挙げると以下のようになります。
●北アメリカ地域
カナダ・ドル……カナダの通貨
●中央アメリカ地域
ケイマン諸島・ドル……イギリス領ケイマン諸島の通貨
ジャマイカ・ドル……ジャマイカの通貨
バルバドス・ドル……バルバドスの通貨
バハマ・ドル……バハマ国の通貨
ベリーズ・ドル……ベリーズの通貨
バミューダ・ドル……イギリス領バミューダ諸島の通貨
東カリブ・ドル……カリブ海の8つの国家と地域の通貨
トリニダード・トバゴドル……トリニダード・トバゴ共和国の通貨
●南アメリカ地域
ガイアナ・ドル……ガイアナの通貨
スリナム・ドル……スリナム共和国の通貨
●アジア地域
ニュー台湾・ドル……台湾の通貨
香港・ドル……香港の通貨
ブルネイ・ドル……ブルネイ・ダルサラーム国の通貨
シンガポール・ドル……シンガポールの通貨
●オセアニア地域
オーストラリア・ドル……オーストラリア連邦の通貨
ニュージーランド・ドル……ニュージーランドの通貨
フィジー・ドル……フィジー共和国の通貨
ソロモン諸島・ドル……ソロモン諸島の通貨
●アフリカ地域
リベリア・ドル……リベリア共和国の通貨
ナミビア・ドル……ナミビア共和国の通貨
ジンバブエ・ドル……ジンバブエ共和国の通貨
■ドルのヘンな話
「ニュー台湾ドル」は英語を直訳した名称で、ややこしいことに略称として「NT$」「台湾元」が使われます。ただし、通貨の単位は圓(円)なのです。歴史的、政治的な経緯でややこしくなっているのですね。
ドルなのに、なぜかエリザベス女王(エリザベス2世)の顔が紙幣やコインに描かれたものもあります。これはかつてイギリス領だった地域に見られる現象で、バミューダ・ドルやフィジー・ドルがそうです。
例えばフィジーは、イギリス領だったときは「フィジー・ポンド」を発行していたこともあるのです。その後、英連邦から離脱しているにもかかわらず、エリザベス女王の肖像を採用し続けているのです。日本人は「えっ、ドルなのにイギリスの女王!?」と思ってしまいますよね。
■なぜこんなにドルが多いのか?
では、なぜこんなに世界ではドルが多いのでしょうか。これには地政学的な側面、また経済的な側面があります。
カナダや中央アメリカなどはアメリカに近く、当然アメリカとの交易も多いため、アメリカの通貨制度に合わせた方が効率が良くなるわけです。
他には、オーストラリア連邦はよく知られているようにイギリスの植民地でした。そのため、通貨はかつて「オーストラリア・ポンド」だったのです。しかし、独立を果たし、アメリカとの取引が多いこと、またポンドよりもドルの方が信頼性が高いことから「オーストラリア・ドル」になりました。
経済的な側面からいえば、この信頼性の高いことがとても大事なのです。ハードカレンシーと呼ばれる、国際間の取引に使われる通貨は、「ドル」「ユーロ」「円」「ポンド」などですが、ポンドと比較してドルの方がより安定しています。そのため、自国の通貨を「ドル」に合わせる国が多くなるのです。
(高橋モータース@dcp)
(C)Will’s Online World Paper Money Gallery
■ドルは22種類もある!
アメリカの本家「ドル」の他に、世界には○○ドルという通貨が22種類もあります。全部挙げると以下のようになります。
●北アメリカ地域
カナダ・ドル……カナダの通貨
●中央アメリカ地域
ケイマン諸島・ドル……イギリス領ケイマン諸島の通貨
ジャマイカ・ドル……ジャマイカの通貨
バルバドス・ドル……バルバドスの通貨
バハマ・ドル……バハマ国の通貨
ベリーズ・ドル……ベリーズの通貨
バミューダ・ドル……イギリス領バミューダ諸島の通貨
東カリブ・ドル……カリブ海の8つの国家と地域の通貨
トリニダード・トバゴドル……トリニダード・トバゴ共和国の通貨
●南アメリカ地域
ガイアナ・ドル……ガイアナの通貨
スリナム・ドル……スリナム共和国の通貨
●アジア地域
ニュー台湾・ドル……台湾の通貨
香港・ドル……香港の通貨
ブルネイ・ドル……ブルネイ・ダルサラーム国の通貨
シンガポール・ドル……シンガポールの通貨
●オセアニア地域
オーストラリア・ドル……オーストラリア連邦の通貨
ニュージーランド・ドル……ニュージーランドの通貨
フィジー・ドル……フィジー共和国の通貨
ソロモン諸島・ドル……ソロモン諸島の通貨
●アフリカ地域
リベリア・ドル……リベリア共和国の通貨
ナミビア・ドル……ナミビア共和国の通貨
ジンバブエ・ドル……ジンバブエ共和国の通貨
■ドルのヘンな話
「ニュー台湾ドル」は英語を直訳した名称で、ややこしいことに略称として「NT$」「台湾元」が使われます。ただし、通貨の単位は圓(円)なのです。歴史的、政治的な経緯でややこしくなっているのですね。
ドルなのに、なぜかエリザベス女王(エリザベス2世)の顔が紙幣やコインに描かれたものもあります。これはかつてイギリス領だった地域に見られる現象で、バミューダ・ドルやフィジー・ドルがそうです。
例えばフィジーは、イギリス領だったときは「フィジー・ポンド」を発行していたこともあるのです。その後、英連邦から離脱しているにもかかわらず、エリザベス女王の肖像を採用し続けているのです。日本人は「えっ、ドルなのにイギリスの女王!?」と思ってしまいますよね。
■なぜこんなにドルが多いのか?
では、なぜこんなに世界ではドルが多いのでしょうか。これには地政学的な側面、また経済的な側面があります。
カナダや中央アメリカなどはアメリカに近く、当然アメリカとの交易も多いため、アメリカの通貨制度に合わせた方が効率が良くなるわけです。
他には、オーストラリア連邦はよく知られているようにイギリスの植民地でした。そのため、通貨はかつて「オーストラリア・ポンド」だったのです。しかし、独立を果たし、アメリカとの取引が多いこと、またポンドよりもドルの方が信頼性が高いことから「オーストラリア・ドル」になりました。
経済的な側面からいえば、この信頼性の高いことがとても大事なのです。ハードカレンシーと呼ばれる、国際間の取引に使われる通貨は、「ドル」「ユーロ」「円」「ポンド」などですが、ポンドと比較してドルの方がより安定しています。そのため、自国の通貨を「ドル」に合わせる国が多くなるのです。
(高橋モータース@dcp)
(C)Will’s Online World Paper Money Gallery
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