波瑠(画像提供:関西テレビ)

波瑠が見た関ジャニ∞横山裕の新たな一面「ありがたいですね」

2016.09.02 18:00

関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(毎週火曜よる10時~)に出演する女優の波瑠と、関ジャニ∞の横山裕が、囲み取材に応じた。6日に迎える最終回への意気込みや、2ヶ月間ともに撮影を乗り越えてきた2人だからこそ語ることが出来るエピソードなどを明かした。


最終回直前は波乱の展開

同作は、心に「ある闇」を抱えた新人刑事・藤堂比奈子が、個性豊かなメンバーと共に不可解な殺人事件の犯人と対峙していく猟奇犯罪ミステリードラマ。横山は、比奈子の先輩刑事・東海林泰久を演じている。

最終回直前の第8話では、捜査一課の刑事・片岡(高橋努)が脱走した殺人犯・佐藤都夜(佐々木希)を追って、比奈子(波瑠)が滞在するホテルに駆けつけるが、高校生だった比奈子にナイフを渡し、「自分らしく人を殺せばいい」と進言した真壁永久(芦名星)が突然現れ、首を切りつけられてしまった。

最終回では、これまで殺人者への強い探究心で犯罪者と対峙し、「人を殺す者と殺さない者の境界線」に立ってきた比奈子が、因縁の女性・永久との再会することで、衝撃のクライマックスを迎える。

波瑠、高橋努(画像提供:関西テレビ)
波瑠、高橋努(画像提供:関西テレビ)

波瑠&横山裕が「ON」で苦労したこと

― 2ヶ月間撮影を行ってきて、役を演じた感想は?

波瑠:今回この役で初めて、気持ちの揺れ動きのない役を演じて、ある意味すごく人間離れしているというか。普段そこに頼ってお芝居しているものが、手がかりみたいなものがないんだ、と途中で気付いて、すごく計算しながら、結末に向けての逆算をしながらやって、すごく頭を使う役だなと思いました。

横山:はじめは東海林がイカれてるのかなって映っていたかもしれないけれど、段々波瑠ちゃんの方がサイコパスという部分が出てきて、そこに気付き出したりして、ずっと波瑠ちゃんのことを見ている感じがしていました。何かストーカーみたいな見方していないかなーとか思いましたけど…。

― 横山さんが演じた“東海林先輩”は、怒っていることが多かったですね。

横山:沸点を上げるのが大変なときもありましたけど、とにかく暑かったですね、ずっと。怒った時はすごく汗かきました。

― 撮影中に苦労したことはありますか?

波瑠:私たち、長袖のジャケットを着ているので、炎天下の中でのロケは、全体を通して大変でしたね。

横山:波瑠ちゃんは全然汗かかないんですよ。かいてるとは言うんですけど、オンエアを見たら俺しかかいてないんです。僕は、立ち回りとか楽しかったですけど、7話のやつは最後モロ師岡さんの顔面思いっきり殴ってしまって、すごく申し訳なかったです。

波瑠、要潤、斉藤慎二、渡部篤郎(画像提供:関西テレビ)
波瑠、要潤、斉藤慎二、渡部篤郎(画像提供:関西テレビ)

波瑠の「何で」に衝撃

― お互いの印象的なエピソードをお聞かせください。

波瑠:横山さんは忙しいなと思いましたね。

横山:全然ですよ。

波瑠:朝、一瞬だけ現場に来て、またすぐに生放送やライブのリハーサルに行くとか「大変そー…」って。それでも、私たちに対する振る舞いはいつも柔らかくて助けられました。

横山:ありがとうございます。印象的だったのは、波瑠ちゃんが僕に「どこに住んでるんですか?」って聞いてきて、僕が答えて、それがコミュニケーションの一環だなと思ったから、「波瑠ちゃんどこに住んでんの?」って軽い気持ちで聞いたら、「何で教えなきゃいけないんですか?」って(笑)。撮影の初日くらいだったんですが、衝撃でしたね。「何で」の意味が分からない。俺答えたのになって。

波瑠:私は単純に情報を集めようかなと。撮影が始まったばかりなので、横山さんのことを少しずつ知っていかなきゃなって。もしかしたら私のゆかりのある場所に住んでるかもしれないなと思って聞いたんですけど、全然縁もゆかりもない場所でした(笑)。情報を集めるという目的で聞いたので、私の住んでいる所を教えるということには全く関係がなかったんです。

横山:だから僕は(波瑠ちゃんの住んでいる所を)まだ知らないです。

― 2ヶ月間の撮影を通じて新たに見えたお互いの一面はありますか?

横山:僕はずっと一緒ですね。波瑠ちゃん、真顔で冗談言うときあるから、「え、どっちなん?」っていうのは(最初から)よくありました。波瑠ちゃんにそれを言ったら「よく言われる」って言っていました。僕は入りやすい方やと思いましたし、裏表がない。男現場だったんで、波瑠ちゃんがすんなりその場に馴染んでるのは、やっぱりこういう方だからなんだろうなって。

波瑠:基本的に男性しかいない。ゲストが各話にいらっしゃるんですが、横山さんは気遣いがすごくさりげなくできる。私たちレギュラーでずっとやっていると、現場での距離感の取り方が、ゲストの方からするとやりづらい場合もあります。横山さんは、そういうのをなくすような空気を作ってくださいました。

横山:めっちゃ褒められてますね。ありがたいですね。俺も褒めた方がいいですね(笑)。

斉藤慎二、波瑠、渡部篤郎(画像提供:関西テレビ)
斉藤慎二、波瑠、渡部篤郎(画像提供:関西テレビ)

最終回は「本当に盛りだくさん」「大変っすね、ラスト」

― 特に印象的に残っているエピソードは?

波瑠:比奈子にとっては物語の結末がポイントになっていると思います。最終話の台本をいただいて、「ああ、こうしていけばいいんだ」って一気に分かったことがあるという感じでしたね。途中でいえば5話がすごく大きな節目で、物語ではちょうど折り返しみたいなポイントですけど、そこで一気に比奈子の中に今までになかったものが生まれたりとか、自分でも気づかないうちに生まれている部分があったりとか。中島保の犯行だったというのが比奈子にとっては大きかったですね。

横山:クライマックスに向けて大変なことがいろいろ残ってる。比奈子がそっち側にいかないように目を向けて、動けるのは気付き出してる東海林しかいない状況です。9話で盛りだくさんなことがたくさんあるので、大変だなと思って台本見ていますけれど…。9話は面白いっすね。この状況で比奈子そんなこと言う?みたいな。本人はいたって真面目なんですが、クスッってなるんちゃうかな。そういうのがあれば面白く映るんじゃないかなって思いますけど。比奈子も腹割って東海林に言えることが出てくると思うんで、楽しみではありますね。

― お2人は、比奈子と東海林はお互いのことどう思ってると思いますか?

波瑠:比奈子は「なんて人間的な人なんだろう」って東海林先輩を見ていると思いますね。それが楽な方をあえて選ばずに生きていっているというか。比奈子はそれを分析して理解はできるけど、そこに個人的な感想は抱かない。自分と重ね合わせるということがあまりできない女性なので、物質的にとらえているのかなと思います。始まったころのなんだかよく分からないぶっきらぼうな先輩というところから、抱え込んでいるものがあって人間らしく一生懸命生きている人なんだろうなと思うようになったんじゃないかなと思います。

横山:東海林は気付いているのは僕だけという違和感があるし、中島先生にも頼まれたり、でももどかしいと思うんですよね。このまま警察にいさせると人殺しに走りかねへんというか、だから辞めさせたいだろうし、それが9話で爆発するような感じだと思います。何とかしたいんやろうけどどうしたらええみたいな。この人不器用だけど情には熱い人なんで。だから救いたいんでしょうね。

― 比奈子と東海林先輩近づく?

波瑠:比奈子の場合は、開く心を持ってない。コミュニケーションの取り方は変わっていくので、ある意味近づいたようにも見えるかもしれないですね。8話で大きな事件が起きて、9話でも私と東海林先輩だけでなくみんなとの関係性で大きな変化があるのかなと思います。

横山:中島先生にも8話で『救ってやってくれ』って頼まれるんですよ。東海林がどう動くかっていうのが9話になると思うんですけど、9話は見どころがたくさんあると思います。比奈子がどうなるんやろって、展開が読めないですよね。ラストはすごく考えさせられると思います。

― 最終話の台本を読んだ感想をお願いします。

波瑠:単純になんて大変そうなシーンが多いんだって(笑)。見応えのあるシーンは多いと思います。ある意味この物語は終わりだけど、根底にあるものは終わりがないという物語だったのかなと思いました。

横山:新たなゲストの方も出ていただいて、その人と比奈子の関係性だったりとか、本当に盛りだくさんですよね。大変っすね、ラスト。

(modelpress編集部)

「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」最終話あらすじ

東海林(横山裕)に異常性を暴かれたことで辞職を決意した比奈子(波瑠)。ところがその矢先、比奈子に強い執着を抱く佐藤都夜(佐々木希)が脱走し、比奈子は東海林の警護の元、ホテル住まいすることに。

一方、警視庁・片岡(高橋努)は都夜を追跡し、追い詰める間際で、突然現れた女性に切り付けられる。その女性こそ、高校生だった比奈子にナイフを渡し、「自分らしく人を殺せばいい」と進言した真壁永久(芦名星)だった!ぼう然とする比奈子に何事かを語りかけ、永久は再び姿を消す…。

一方、ホテルから行方をくらませた東海林は永久に拉致・監禁されていた。これまで殺人者への強い探究心で犯罪者と対峙し、「人を殺す者と殺さない者の境界線」に立ってきた比奈子は、最恐かつ因縁の女性・永久との再会をきっかけに、どんな答えを見出すのか?闇を抱える女刑事の物語が、衝撃のクライマックスを迎える。
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