窪田正孝&二階堂ふみ、切ないラブストーリーを描く 主題歌は斉藤和義の書き下ろし<インタビューコメント>
2016.07.07 00:00
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俳優の窪田正孝と女優の二階堂ふみが、メーキャップブランドのショートムービーに出演することがわかった。同作の舞台は、一面真っ白な雪景色の中、ぽつんとたたずむ小さな駅の待合所。そこには、大雪の影響で来ない電車を待ちくたびれた客のユキ(二階堂)と、駅員のシロー(窪田)の二人しかいないという閉ざされた世界の中で起こる、ファンタジーあふれるラブストーリー展開する。
また主題歌は、シンガーソングライター・斉藤和義が本作のために書き下ろした「ひまわりに積もる雪」。ユキを想うシローの一途な気持ちが切なくそして力強い想いで書かれている。
タイトル、そして歌中の"ひまわりに積もる雪”という言葉の“ひまわり”は、シローにとってユキとして、太陽に向かって真っ直ぐな“ひまわり”はユキの向かうべき道として、“積もる雪”という言葉は、ユキにふりかかるいくつかの試練や悩みとして表現されている。(modelpress編集部)
二階堂:4年前に一度ご一緒しておりまして、その時はそんなにお話する機会はなかったんですけど、役者さんとして素敵な方だなとずっと思っていて、今回ご一緒させていただいていて楽しいです。(衣装の)ブルーがお似合いで。
― 二階堂さんの印象について
窪田:ご一緒させていただいてここまでお話させていただくことは初めてで。何でしょうね。一応年上なんですけど全然年の差を感じさせないすごくオーラをまとっていて、スタッフさんと笑いあっている時とかすごくかわいらしい笑顔ではにかんでいて。でも、いざこうカメラの前とかお芝居ってなったときになるとキリってスイッチが変わる印象があって。本当に今回ご一緒させてもらってすごく光栄ですね。いっぱい勉強させてもらいたいと思います。
― 運命的な出会いを信じますか?
二階堂:そうですね、運命的な出会いもあるのかなと思います。
窪田:ええ、信じてます。運命ね、まあでも運命と縁というのはすごく密接な関係というのはあると思いますね。やっぱり、運命っていう言葉は普段使わなかったりするけれども、こうやってふみちゃんとまたこうできたのも縁だと思うし。まあ言い換えれば運命というとちょっとなんか恥ずかしい感じがするけれども。でも、もしそれがそう言い換えられるのなら、あるかもしれないなと感じますかね。
― シローのような男性はどう思いますか?
二階堂:すごく素敵だと思います。あの、すごく優しくて前を向いていて、とっても人のことをちゃんと思えてる。素敵だと思います。
― ユキのような女性はどう思いますか?
窪田:んん。ちょっと悩みがあって、すごく幻想的な世界に閉じこもっているファンタジーとして描いていますけど、やっぱり誰でも悩みはあると思うのですけど。女性の背中をこの作品を通じて押してくれるような女性だなと。誰でも悩みがあったり、苦悩もあると思うのですけど、そんなことを抱えながらも、逃げたくなる気持ちって誰でもあるし、すごく人間らしい女性だなと思うので。素敵な。やっぱりね、ふみちゃんがやるとより倍の倍の倍になって、かわいらしい女性として演じてくださるので。ここからがまた楽しみです。
― 思い出の季節や好きな季節は?
二階堂:沖縄生まれなので、冬も割とあたたかいですし、雪が降ったりもないので。ただ3年前の冬2ヶ月間海外に行っていて、そのときにすごい雪が降って積もってすごく楽しかったなというか。
― 恋や縁結びのお守りとしているアイテムは?
二階堂:島根に2月に行っていて、そのときお守り買いましたね。
斉藤:今回の絵コンテを見て、ノートになんとなく思いついた言葉を書いていたら、割とすんなりと、「ひまわりに積もる雪」と書いていました。そこから曲も出来てきたので、そのままでした。呼ばれた感じで出てきた言葉でしたね。
― 曲中での「ひまわり」という言葉の意味について
斉藤:二階堂さん演じる彼女のイメージが「ひまわり」でした。
― 「ひまわり」という言葉に対するイメージについて
斉藤:やっぱり、夏っていうのと天真爛漫の象徴みたいなイメージがありますかね。特に、はつらつとしている女の人のイメージはありますかね。
― 歌詞の作り方について
斉藤:大体曲が先に出来て後で歌詞を書くってパターンが多いのですけど、たまに、詞・曲同時に進行してく場合があって。今回は珍しくこのパターンでした。考える間もなくメロディーと同時に詞も出てきていたので。なんか出てきたままでいいやって思いました。
― 曲の制作期間について
斉藤:大体一日でしたね。曲によりますけど、結構早いですかね。いつも宿題のように歌詞が残っちゃうんですけど。今までで「ベスト5」に入るくらい早かったですね。
― 驚異的な速さで曲が完成した理由について
斉藤:自|分ではよくわからないですけど、台本と絵コンテを見て気になる思いついた言葉を横に書いてたら、そのままほぼいじらず詞になっていたんですよね。はじめ、後で手直しやればいいやと思ってたのですけど、あ、これ手直しいらないかもなと思って。その日、たまたまツアーだったのでツアーのメンバーにその日のうちに連絡したら、ちょうど皆空いてたので集合して、「せーの」で一緒に弾いて歌も録ってみてという事があって。完成がすごく早かったですね。
― ツアーの途中で曲をつくるのは心身ともに大変ですか?
斉藤:そうですね。でも、ツアーも長くて、結構後半に来ていたとこだったし。逆にツアーでずっと旅ばっかりしていたので、東京でスタジオ入るというのが、新鮮な感じだったので。割とすんなりいけました。
― ユキみたいな女性はどう思いますか?
斉藤:タイプですね。イメージとしては、美大出のちょっとかわいい子っていう印象だったので、タイプです。
― 好きな人を思うシローという男性の気持ちと、モノを作り出すユキという女性の気持ちのどちらに感情移入しましたか?
斉藤:どっちですかね。今回のスノードームの中から見ている、駅長さんのイメージもありましたけど。書いていくうちにそれだけではなくて、遠距離恋愛だったりとか、別れちゃったけど未練があったりする男の人だったり、色々な意味に解釈できそうだなって気もしたので。心は近くにいるのだけど、実際には会ったり触れたりは出来ない、男の気持ちというか。そんな感じのイメージになっていきましたね。書いてる途中で。
― ショートムービーの魅力について
斉藤:全体的にですかね。やっぱその幻想的な感じだったし、ショートムービーですけど、完全に映画のような作りになっていたので。
― タイアップ曲と一から作りだす曲の違いについて
斉藤:自分で自分にお題を出すということ、例えば今回の「スノードームの中の男の人の目線」というのは、自分の中からは出てこないので。頂いたお題で作るとなると、そこが挑戦だって感じがしますね。自分でも、あっ、こんなこと最近感じていたなという発見があったり。人から頂いたお題なのだけど、自分の思っていたことが逆に出るパターンも多くて。最終的にはどちらの作り方でも着地するところは割と同じようなところに着くことが多いですけどね。
― 斉藤さんが自身を一途だなと思うことはありますか?
斉藤:そうですね。浮気も多いですけどね(笑)もうギターも、ずっと、小学校とか中学入ったころからずーと好きで。あのデザインが好きだとか、色が違うだとか、音が違うだとかって色々こう結局、たくさんギター買っちゃったり増えちゃったりします。でも、メインとしては、エレキもアコギも一本ずつ位しかなくて、それがメインにあって。後は全部、浮気だって感じなんですけど。だから、一途っちゃ一途だけど、浮気症でもありますね。
― 斉藤さんにとっての「ファンタジー」とは?
斉藤:今回はスタジオにたまたま古い楽器もたくさんあって、鉄琴もあったり、ちょうどメンバーが来たり、ちょうどその日にもらった新しいギターがあって。それの音も、ちょうどそれに呼ばれてイントロをなんとなく弾いていたらそれが曲になったりとか。そういうことを色々含めて、サウンドが割とすぐできてそれと同時にもう最終形の青写真はできていたので。
絵コンテでみさせてもらった絵、イメージでは、まさにあの完成した感じの雰囲気になるんだろうなっていうイメージだけはあったので、そこにはまりそうな音っていう感じでチョイスしていたところも大きいかもしれないですね。なので、曲だけ聴くとそんなにファンタジーファンタジーではないと思うのですけど。映画のサントラみたいなのは今まで何度かやらせていただいていて、映像に音をつけるというのはすごい楽しい作業で大好きなので、映像と合ったらいいなというイメージもあって、あの感じになりました。
柳沢監督:2015年の作品が素晴らしく、また「広告キャンペーンでありながらも、商品訴求のみにとどまらない本格短編映画を映像と音楽でつくる」というアイデアが魅力的でした。その発想自体が資生堂のクリエイティビィティーの奥深さを表現していると感じました。今回は「いつかは幸せになりたいと願う女性に向けたファンタジー映画」というのをコンセプトに、恋愛要素の裏に「傷ついた主人公の心を癒やし、再び現実社会に立ち向かう勇気を与える物語」というのを軸として置こうと決めました。
― 撮影で苦労した点・大変だった点について
柳沢監督:撮影時間が限られていた事と、ストーリーがロジカルと言うよりは感覚的だったので、段取り面で色々危惧していました。しかし、リハーサルで衣装を着た二階堂さんと窪田さんにセットの中で動いてもらった時。スタッフ全員のテンションが上がりました。
思い描いていたイメージにバッチリハマったからです。カメラマンの切るアングルに力が入り、照明部のライティングにアイデアが溢れ、それを受けて演者二人の役に対する熱量もグッと高まったと思います。心配など吹き飛んでしまいました。全員で一生懸命ファンタジーを生み出そうとする、本当に素敵な現場だったと思います。
― 一番の見どころについて
柳沢監督:オープニングとラストの二階堂さんの表情の差異です。シロー(窪田さん)が彼女に与えたモノの大きさが完璧に表現されていると思います。
― 二階堂さんと窪田さんの演技や共演についての感想
柳沢監督:窪田さんはシローというキャラクターに、無垢な純粋性とかわいらしさ(ユーモア)を足してくれました。(元々のコンテだともっと根暗な悲壮感がありました)二階堂さんはユキというキャラクターに、子供の様な天真爛漫な部分と、働く女性が心の隅で持つ不安定感を絶妙なバランスで演じてくれました。
お互いの繊細な演技が本当に撮っていて楽しかったです。二人ともセッティングの合間にダンスの練習をしたり、スタッフと談笑したり、セットを見学したりと、終始リラックスしていたと思います。
― 斉藤和義さんの楽曲について
柳沢監督:シローがユキに対してもつ「別れるのは寂しいけど、前へ踏み出して」という複雑な感情がシンプルでストレートな楽曲と歌詞の力で伝わり、温かくも力強いシーンになりました。物語のラスト、ユキの中で恋が芽生える瞬間の表情と「笑って」という歌詞のリンクが素敵だと思っています。
タイトル、そして歌中の"ひまわりに積もる雪”という言葉の“ひまわり”は、シローにとってユキとして、太陽に向かって真っ直ぐな“ひまわり”はユキの向かうべき道として、“積もる雪”という言葉は、ユキにふりかかるいくつかの試練や悩みとして表現されている。(modelpress編集部)
窪田正孝&二階堂ふみ出演者インタビュー
― 窪田さんの印象について二階堂:4年前に一度ご一緒しておりまして、その時はそんなにお話する機会はなかったんですけど、役者さんとして素敵な方だなとずっと思っていて、今回ご一緒させていただいていて楽しいです。(衣装の)ブルーがお似合いで。
― 二階堂さんの印象について
窪田:ご一緒させていただいてここまでお話させていただくことは初めてで。何でしょうね。一応年上なんですけど全然年の差を感じさせないすごくオーラをまとっていて、スタッフさんと笑いあっている時とかすごくかわいらしい笑顔ではにかんでいて。でも、いざこうカメラの前とかお芝居ってなったときになるとキリってスイッチが変わる印象があって。本当に今回ご一緒させてもらってすごく光栄ですね。いっぱい勉強させてもらいたいと思います。
― 運命的な出会いを信じますか?
二階堂:そうですね、運命的な出会いもあるのかなと思います。
窪田:ええ、信じてます。運命ね、まあでも運命と縁というのはすごく密接な関係というのはあると思いますね。やっぱり、運命っていう言葉は普段使わなかったりするけれども、こうやってふみちゃんとまたこうできたのも縁だと思うし。まあ言い換えれば運命というとちょっとなんか恥ずかしい感じがするけれども。でも、もしそれがそう言い換えられるのなら、あるかもしれないなと感じますかね。
― シローのような男性はどう思いますか?
二階堂:すごく素敵だと思います。あの、すごく優しくて前を向いていて、とっても人のことをちゃんと思えてる。素敵だと思います。
― ユキのような女性はどう思いますか?
窪田:んん。ちょっと悩みがあって、すごく幻想的な世界に閉じこもっているファンタジーとして描いていますけど、やっぱり誰でも悩みはあると思うのですけど。女性の背中をこの作品を通じて押してくれるような女性だなと。誰でも悩みがあったり、苦悩もあると思うのですけど、そんなことを抱えながらも、逃げたくなる気持ちって誰でもあるし、すごく人間らしい女性だなと思うので。素敵な。やっぱりね、ふみちゃんがやるとより倍の倍の倍になって、かわいらしい女性として演じてくださるので。ここからがまた楽しみです。
― 思い出の季節や好きな季節は?
二階堂:沖縄生まれなので、冬も割とあたたかいですし、雪が降ったりもないので。ただ3年前の冬2ヶ月間海外に行っていて、そのときにすごい雪が降って積もってすごく楽しかったなというか。
― 恋や縁結びのお守りとしているアイテムは?
二階堂:島根に2月に行っていて、そのときお守り買いましたね。
斉藤和義インタビュー
― 「ひまわりに積もる雪」というタイトルが生まれた背景について斉藤:今回の絵コンテを見て、ノートになんとなく思いついた言葉を書いていたら、割とすんなりと、「ひまわりに積もる雪」と書いていました。そこから曲も出来てきたので、そのままでした。呼ばれた感じで出てきた言葉でしたね。
― 曲中での「ひまわり」という言葉の意味について
斉藤:二階堂さん演じる彼女のイメージが「ひまわり」でした。
― 「ひまわり」という言葉に対するイメージについて
斉藤:やっぱり、夏っていうのと天真爛漫の象徴みたいなイメージがありますかね。特に、はつらつとしている女の人のイメージはありますかね。
― 歌詞の作り方について
斉藤:大体曲が先に出来て後で歌詞を書くってパターンが多いのですけど、たまに、詞・曲同時に進行してく場合があって。今回は珍しくこのパターンでした。考える間もなくメロディーと同時に詞も出てきていたので。なんか出てきたままでいいやって思いました。
― 曲の制作期間について
斉藤:大体一日でしたね。曲によりますけど、結構早いですかね。いつも宿題のように歌詞が残っちゃうんですけど。今までで「ベスト5」に入るくらい早かったですね。
― 驚異的な速さで曲が完成した理由について
斉藤:自|分ではよくわからないですけど、台本と絵コンテを見て気になる思いついた言葉を横に書いてたら、そのままほぼいじらず詞になっていたんですよね。はじめ、後で手直しやればいいやと思ってたのですけど、あ、これ手直しいらないかもなと思って。その日、たまたまツアーだったのでツアーのメンバーにその日のうちに連絡したら、ちょうど皆空いてたので集合して、「せーの」で一緒に弾いて歌も録ってみてという事があって。完成がすごく早かったですね。
― ツアーの途中で曲をつくるのは心身ともに大変ですか?
斉藤:そうですね。でも、ツアーも長くて、結構後半に来ていたとこだったし。逆にツアーでずっと旅ばっかりしていたので、東京でスタジオ入るというのが、新鮮な感じだったので。割とすんなりいけました。
― ユキみたいな女性はどう思いますか?
斉藤:タイプですね。イメージとしては、美大出のちょっとかわいい子っていう印象だったので、タイプです。
― 好きな人を思うシローという男性の気持ちと、モノを作り出すユキという女性の気持ちのどちらに感情移入しましたか?
斉藤:どっちですかね。今回のスノードームの中から見ている、駅長さんのイメージもありましたけど。書いていくうちにそれだけではなくて、遠距離恋愛だったりとか、別れちゃったけど未練があったりする男の人だったり、色々な意味に解釈できそうだなって気もしたので。心は近くにいるのだけど、実際には会ったり触れたりは出来ない、男の気持ちというか。そんな感じのイメージになっていきましたね。書いてる途中で。
― ショートムービーの魅力について
斉藤:全体的にですかね。やっぱその幻想的な感じだったし、ショートムービーですけど、完全に映画のような作りになっていたので。
― タイアップ曲と一から作りだす曲の違いについて
斉藤:自分で自分にお題を出すということ、例えば今回の「スノードームの中の男の人の目線」というのは、自分の中からは出てこないので。頂いたお題で作るとなると、そこが挑戦だって感じがしますね。自分でも、あっ、こんなこと最近感じていたなという発見があったり。人から頂いたお題なのだけど、自分の思っていたことが逆に出るパターンも多くて。最終的にはどちらの作り方でも着地するところは割と同じようなところに着くことが多いですけどね。
― 斉藤さんが自身を一途だなと思うことはありますか?
斉藤:そうですね。浮気も多いですけどね(笑)もうギターも、ずっと、小学校とか中学入ったころからずーと好きで。あのデザインが好きだとか、色が違うだとか、音が違うだとかって色々こう結局、たくさんギター買っちゃったり増えちゃったりします。でも、メインとしては、エレキもアコギも一本ずつ位しかなくて、それがメインにあって。後は全部、浮気だって感じなんですけど。だから、一途っちゃ一途だけど、浮気症でもありますね。
― 斉藤さんにとっての「ファンタジー」とは?
斉藤:今回はスタジオにたまたま古い楽器もたくさんあって、鉄琴もあったり、ちょうどメンバーが来たり、ちょうどその日にもらった新しいギターがあって。それの音も、ちょうどそれに呼ばれてイントロをなんとなく弾いていたらそれが曲になったりとか。そういうことを色々含めて、サウンドが割とすぐできてそれと同時にもう最終形の青写真はできていたので。
絵コンテでみさせてもらった絵、イメージでは、まさにあの完成した感じの雰囲気になるんだろうなっていうイメージだけはあったので、そこにはまりそうな音っていう感じでチョイスしていたところも大きいかもしれないですね。なので、曲だけ聴くとそんなにファンタジーファンタジーではないと思うのですけど。映画のサントラみたいなのは今まで何度かやらせていただいていて、映像に音をつけるというのはすごい楽しい作業で大好きなので、映像と合ったらいいなというイメージもあって、あの感じになりました。
柳沢翔監督インタビュー
― 今回のムービーのコンセプトについて
柳沢監督:2015年の作品が素晴らしく、また「広告キャンペーンでありながらも、商品訴求のみにとどまらない本格短編映画を映像と音楽でつくる」というアイデアが魅力的でした。その発想自体が資生堂のクリエイティビィティーの奥深さを表現していると感じました。今回は「いつかは幸せになりたいと願う女性に向けたファンタジー映画」というのをコンセプトに、恋愛要素の裏に「傷ついた主人公の心を癒やし、再び現実社会に立ち向かう勇気を与える物語」というのを軸として置こうと決めました。
― 撮影で苦労した点・大変だった点について
柳沢監督:撮影時間が限られていた事と、ストーリーがロジカルと言うよりは感覚的だったので、段取り面で色々危惧していました。しかし、リハーサルで衣装を着た二階堂さんと窪田さんにセットの中で動いてもらった時。スタッフ全員のテンションが上がりました。
思い描いていたイメージにバッチリハマったからです。カメラマンの切るアングルに力が入り、照明部のライティングにアイデアが溢れ、それを受けて演者二人の役に対する熱量もグッと高まったと思います。心配など吹き飛んでしまいました。全員で一生懸命ファンタジーを生み出そうとする、本当に素敵な現場だったと思います。
― 一番の見どころについて
柳沢監督:オープニングとラストの二階堂さんの表情の差異です。シロー(窪田さん)が彼女に与えたモノの大きさが完璧に表現されていると思います。
― 二階堂さんと窪田さんの演技や共演についての感想
柳沢監督:窪田さんはシローというキャラクターに、無垢な純粋性とかわいらしさ(ユーモア)を足してくれました。(元々のコンテだともっと根暗な悲壮感がありました)二階堂さんはユキというキャラクターに、子供の様な天真爛漫な部分と、働く女性が心の隅で持つ不安定感を絶妙なバランスで演じてくれました。
お互いの繊細な演技が本当に撮っていて楽しかったです。二人ともセッティングの合間にダンスの練習をしたり、スタッフと談笑したり、セットを見学したりと、終始リラックスしていたと思います。
― 斉藤和義さんの楽曲について
柳沢監督:シローがユキに対してもつ「別れるのは寂しいけど、前へ踏み出して」という複雑な感情がシンプルでストレートな楽曲と歌詞の力で伝わり、温かくも力強いシーンになりました。物語のラスト、ユキの中で恋が芽生える瞬間の表情と「笑って」という歌詞のリンクが素敵だと思っています。
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