有村架純出演「昨日公園」のワンシーン【モデルプレス】

有村架純・藤木直人・野村周平を迎え「世にも奇妙な物語」傑作をリメイク

2015.10.30 11:03

女優の有村架純、俳優の藤木直人、野村周平が、1990年よりフジテレビ系で放送されている人気オムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」に出演する。

今回は「世にも奇妙な物語 25周年記念!秋の2週連続SP~傑作復活編・映画監督編~」と題し、11月21日、28日(いずれもよる9時~)の2週に渡って放送。有村、藤木、野村の3人が21日放送の傑作復活編に出演することが発表された。

傑作復活編では「あなたが好きな『奇妙』作品」アンケートで人気ナンバー1に輝いた「イマキヨさん」に野村が、親友同士の悲しい物語「昨日公園」に有村が、「ズンドコベロンチョ」には藤木がそれぞれ出演。また有村は2013年春に続いて2回目、藤木は2014年春に続いて2回目、野村は番組初主演となる。

有村架純主演で設定を変更

2006年に初放送された「昨日公園」は男性親友二人の物語だったが、今回は女性の親友同士という設定に。東京の大学に進学した美和(有村)は、幼少からの親友・隆子(福田麻由子)といつしか疎遠になっていた。久々の故郷で隆子と再会した美和は、その夜隆子が事故死したことを聞いて驚愕する。やりきれない思いを抱えて立ち寄った公園で美和が見たのは、昨日と同じくフルートを吹く隆子の姿。美和は、隆子を死の運命から救おうと奔走する。

悲しくも苦しい設定に、収録を終えた有村は「『世にも奇妙な物語』ならではの最終的にはぞっとしてしまうところもありながら、感動的な二人の表情などが印象的な作品ができたと思います。私も親友がいるので共感しながら演じています」とコメント。もし自分が美和だったらどうするかたずねると「なんとかいっしょに時間を過ごします。繰り返して繰り返して。でも自分自身も苦しくなるし相手も苦しくなるし、どこかで決断しなきゃいけなくなるのかなと思います」と美和の苦渋の決断に思いをはせた。

一方、隆子役を演じる福田麻由子は「私自身は全部知っているのに隆子は何も知らず普通に過ごしているだけなので普通にしているのが難しかったです」と死が訪れるとは知らない隆子を演じる難しさを語り、「ちょっとしたことですれ違って終わってしまうことや、深かった関係が一瞬で消えてしまうということが日常にもあります。でももうどうにもできないという、それが切ないです」とドラマに共感を覚えながら収録にのぞんだようだ。

演出を担当する植田泰史氏は同作品をずっと制作したいと思っていたと語り、いざ担当してみると今まで経験したことのない壁にぶち当たっていると話す。有村も「新しいものとして、記念として見ていただきたいです。奇妙な話ですが感動できる不思議なお話です。美和と一緒になって前のめりで見ていただけたらと思います」と呼びかけた。

野村周平出演「イマキヨさん」のワンシーン
野村周平出演「イマキヨさん」のワンシーン

「世にも奇妙な物語」初出演、野村周平の意気込み

「イマキヨさん」に主演する野村は「『世にも奇妙な物語』にはいつか出させていただきたいと思っていたのでうれしい気持ちでした。自分が一番人気のものに出演させていただくのは、とても光栄です。前作を超えられるように頑張っていますし、最初の『イマキヨさん』とはまた別の“最新版の『イマキヨさん』”として見てもらえたらな、と思います。撮影の技術もずいぶん進歩していると思いますし、劇中に出てくる携帯電話がスマートフォンになっていたりと現代版にアップデートされているので、そういうところも楽しんでもらえたら、と思います」と出演を喜び、気合十分。

物語は彼女に振られ、就活もうまくいかない高田(野村)の部屋にある日見知らぬ黒い頭巾のおじさんが現れる。この怪しいおじさんは「イマキヨさん」と呼ばれ、寂しい人にとりつく座敷わらしのようなもの。あるルールさえ守れば幸福をもたらすと言われているらしいが高田はルールをつい破ってしまう。高田がしでかしたことによりイマキヨさんに驚きの変化が起こる様を描く。

また、不気味なイマキヨさんを初回に続いて今回も演じ、存在感を見せているのが酒井敏也。「毎年必ず誰かから『イマキヨさんおもしろかったです』といまだに言われます。人気作品にしかも2作目も出られて光栄です。前作と違うのか同じなのかできあがりが楽しみです」と胸を躍らせている。

藤木直人
藤木直人

現代版リメイクで「藤木直人さんしかいません」

名作として名高い「ズンドコベロンチョ」に主演する藤木は、時代を駆け抜けるIT界の寵児・三上を演じる。「情報こそが命」を信条とする博識な彼は、この世に知らないことなどないと自負していた。そう信じていたがある日、周囲の人間が「ズンドコベロンチョ」という聞いたことのない言葉を使っていることに気づく。プライドが邪魔して誰にも聞けない三上は、その意味を知ろうとムキになる。

同作が草刈正雄主演で最初に放送されたのは1991年。時は流れ、現在は何でもすぐインターネットで検索できる時代だが、そんな2015年ならではのストーリー展開になっている。演出・プロデュースの後藤庸介氏は「現代版ズンドコベロンチョの主役は、とにかくカッコよくて、何でも知っている、デジタル時代の最先端を独走している男です。そんな完璧な人間を演じられるのは、藤木直人さんしかいません。カッコいい藤木さんが、ズンドコベロンチョに翻弄され、あられもなく崩れていく姿にご期待ください」と自信をのぞかせている。

収録はこれからスタートする予定。「世にも奇妙な物語」の大ファンであるという藤木は、今回の撮影を心待ちにしているという。(modelpress編集部)
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