大屋夏南「打ちのめされた」ハーフモデルの葛藤と本音を告白
2015.03.14 11:12
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モデルの大屋夏南が、ハーフモデルとしての葛藤と本音を告白した。
19歳のときに約2ヶ月間、パリコレに挑戦するためにパリに滞在していたという彼女は、13日放送のバラエティ紀行番組「another sky-アナザースカイ」(日本テレビ系/毎週金曜よる11時~)にて7年ぶりに同地を再訪。「モデルのキャリア的にターニングポイントになった」と語る重要な場所を、ほろ苦い思い出とともに巡った。
号泣で撮影ストップ 胸には複雑な想いが
ブラジル人の父と日本人の母との間に生まれ、抜群のプロポーションとエキゾチックな魅力で日本のトップモデルに上り詰めた大屋。意気揚々とパリに乗り込んだものの、「1日に10本オーディション受けて10本落ちて、1つも仕事とれない週もあった。それはそれは打ちのめされました」と厳しい現実に自信を打ち砕かれたといい、「調子に乗ってたんです」と自戒気味に当時を振り返った。2008年、2回目の挑戦となる20歳のときに見事パリコレデビューを果たした大屋だったが、ある作品撮りで芸者風のメークを求められ事件が勃発。「その時私、“アジア枠”に入れられるのが嫌だったから。白人のモデルさんと同じような扱いを受けたいっていう気持ちで行ってて、色んなこと我慢してたけど爆発して泣き止めなかった」と複雑な想いゆえに、撮影を止めてしまった過去を明かした。
狭いアジア人枠…ファッション業界の裏側
また、世界中の事務所と契約し、4大コレクション(パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドン)のコレクションに出演している日本人男性モデル・TAIKIのもとを訪れた際には、「海外のマーケットで必要とされるのは“ザ・アジア人”みたいな感じじゃないとダメなのが暗黙の了解」とファッション業界の裏事情にも言及。そもそもの枠自体も狭く、「私は特にミックスだから、“日本人じゃないよね?”みたいな感じで、アジア枠としては入れづらい。なおさら難しかった」とハーフモデルとしての自身の立ち位置を交えて、世界の厳しさを語る場面もあった。一方で、パリでの経験が大きな糧にもなったという彼女。「表現者として色んなものをインプットしないとアウトプットできない。仕事してない時の自分も充実させなくちゃいけないって気づいた」と話し、最後には「(もう1回挑戦)したいです」と真剣な表情で再チャレンジに意欲を燃やした。(modelpress編集部)
■大屋夏南 プロフィール
1987年11月10日生まれ 27歳
ブラジル生まれ・静岡育ち
2003年モデル発掘オーディションのファイナリストとなり、モデルデビューが決定。「Gina」「sweet」「GINGER」などの各ファッション誌をはじめ、「PEACH JOHN」のカタログモデルなどもつとめる。また今年モデル10周年を迎えた。
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