ファッション誌「LARME」即日完売・重版で定期化決定 美人編集長が躍進の理由を語る<インタビュー>
2013.05.17 11:29
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14日、東京・小笠原伯爵邸にてファッション誌「LARME(ラルム)」(徳間書店)の隔月化を記念したシークレットパーティーが行われた。
モデルプレスは徳間書店最年少編集長、そして“美人すぎる編集長”として同誌を手がける中郡暖菜編集長(27)のインタビューを実施。出版業界にとって厳しい状況が続く中、昨年9月の創刊から即日完売・重版を繰り返し、奇数月隔月刊として定期化が決まった同誌の魅力に迫った。
◆“甘くてかわいい”世界観を追求
― 隔月化おめでとうございます。改めて「LARME」のコンセプトやターゲット層をお聞かせください。
中郡編集長:「甘くてかわいい女の子のファッション絵本」をキャッチフレーズにしておりまして、甘めなテイストを好む女の子をターゲットにしています。年齢層は18歳から25歳くらい。読書や美術館に行くことが好きな、“文化系”の女の子をイメージした特集を展開しています。
― 編集長として「LARME」を立ち上げるまでの経歴を教えてください。
中郡編集長:元々インフォレストという出版社におりまして、そこで5年間編集部員として女性誌に関わってきました。その頃の編集長には、好きなことをなんでもやらせてもらっていて、今の「LARME」に通じるような、絵本っぽいストーリー性のある企画を楽しんで作っていました。
それが実際読者の方々から評判がよくて、モデルの女の子たちからも喜んでもらえたんですね。昔から編集者になるのが夢だったこともあり、1冊の本を作りたいなと。私の得意分野が「甘くてかわいい」というものだったので、それで勝負をしたという感じです。
― 創刊以降、部数の推移や読者の反応はいかがでしたか?
中郡編集長:昨年9月に出した創刊号、12月に出した2号が即日重版になりまして、3号目でかなり部数を増やし10万部。4号目では15万部になり、おかげさまですごく好調です。会社からもぜひ月刊化を目指してやってほしいとのことでしたので、その一歩として今回、隔月化が決まりました。
読者の方々からは、「こういう本を待っていた」とか「他の雑誌とは違う」と言っていただくことが多いですね。「LARME」がターゲットとする18歳から20歳前後の女の子が読む雑誌は、ギャルっぽかったり、いわゆる“赤文字”と呼ばれるキャンパス系が多く、ちょうどその真ん中ぐらいがありませんでした。こういった世界観に特化した雑誌がなかったこともあり、たくさんの方に支持していただけたのかなと思います。
人気雑誌のモデルさんからも、「LARMEっぽくなりたい」「LARME女子になりたい」という声をいただいております。デザイナーやカメラマンさんからもよくお話を聞くんですが、「この企画はLARMEっぽくしたい」という風に、見本として「LARME」が挙がることが結構あるらしくて。こんなにもこの世界観が好きな人がたくさんいるんだと知って、すごく嬉しいですね。
― 少しお話が出ましたが、他誌との差別化という面で具体的に意識していることは何でしょうか。
中郡編集長:今はメンズ誌含め、着まわしやスナップ企画がすごく多いですが、「LARME」はそういった企画を一切やっていません。そのかわり、世界観を作り込むことを徹底していて、小道具や大道具をたくさん使った1枚の写真で見せることが多いですね。イラストレーションもかなり使っていて、写真を撮った後にイラストをかぶせたり。ほとんどそういったページで構成されている所が大きな特徴になっています。
中郡編集長:私の好みのものだったら取り入れますが、「絶対着ないな」というものは載せたくないですね。私自身、「かっこいい」というジャンルがよくわからなくて。例えば、今だったらネオンカラーがトレンドですけど、私は苦手なので、「LARME」では少しパステル系の“ミルキーネオン”にアレンジして取り入れています。
― なるほど、編集長ご自身のセンスが読者から支持を受けているということですね。表紙の紙質も印象的でした。
中郡編集長:そうなんです。紙質もすごくこだわっていて、インテリアとして飾っておけるようなかわいい表紙を意識して作っています。人物が小さくレイアウトされているのも結構珍しいと言われますね。
4号目の表紙では大好きなピンクを使ったんですが、この色を出すために印刷会社で4時間ほど試行錯誤しました。最終的に、ピンクのインクに黒を一滴たらすことで、この絶妙な色を出すことができたんです。
― 隔月化をきっかけに、誌面の内容に変化をもたせる予定はありますか?
中郡編集長:創刊号、2号目は編集部が私だけしかいなくて、ライターさんも使わず1人で全部編集したんですが、隔月になると限界があるので、3号目からは色々な人に関わっていただいてます。とは言っても、編集部員はまだ2人なんですけどね(笑)。そういう面では、私以外の方々の素敵な感性が誌面に反映されていると思います。
― 誌面に登場するモデルさんは、原宿系からギャル系、乃木坂46の白石麻衣さんやAKB48の小嶋陽菜さんといったアイドルまで、幅広い印象があります。選出基準などはありますか?
中郡編集長:可愛い子を集める中で、原宿っぽい子がいたり、アイドルっぽい子がいたり、ギャルっぽい子がいたり…でも全員「甘くてかわいい」感じが共通しています。個人的に目が大きい子が好きなので、そういう子が多いかもしれませんね。
中郡編集長:色々な事務所さんや読者の方々から「(オーディションを)やってほしい」という声をいただくんですが、まだ私自身そういった試みをやったことがないので、今のところ具体的な計画はないですね。環境が整えば、いずれやることもあると思います。
― 今後の展望として、誌面で強化していく特集などはありますか?
中郡編集長:創刊号はアンティーク、2号目はドリーミーといったように、自分の中で今一番かわいいと思うものをテーマに雑誌を作ってきましたが、今後もそういった女の子が好きなモチーフやキーワードをテーマに作り続けていきたいですね。4号はイギリス映画の「ロリータ」(1962年)を一番推しています。
― 最後に、読者の方々へメッセージをお願いします。
中郡編集長:「LARME」という雑誌名は、フランス語で「涙」という意味です。すごく嫌なことや悲しいことがあっても、可愛い写真を見ることでちょっと忘れられる。「LARME」がみんなの涙の代わりになってほしいと思ってつけた名前なんです。今後もそれはずっと変わらずに大切にしていきたいと思っているので、読者の方々も悲しいことがあったら「LARME」を見て、幸せな気持ちになったり癒されたりしてくれたらすごく嬉しいです。
― ありがとうございました。
風船やユニコーンのオブジェといった“甘くてかわいい”世界観で彩られたパーティ会場には、抽選で選ばれた読者や人気モデルが続々と来場し、大きな賑わいを見せた。編集長がステージに登壇すると「可愛い!」と歓声が上がり、編集長宛にファンレターが来ることも多いという人気ぶりを物語った。
創刊号から同誌に登場するモデルの菅野結以は、定期化にあたり「ついに来たっていう感じですね!創刊号が出た時から、ブログやTwitterで『定期化してほしい』というメッセージをもらっていたので、おまたせしましたという感じ」と喜びのコメント。「編集長とはすごく趣味が合うんです。『こういうのをやりたい』というイメージをすぐわかってくれるからすごい話が早いし、感性の部分で通じ合える部分が大きいのでやっていて楽しいですね」と話した。
「LARME」004は5月17日発売。(モデルプレス)
■「LARME」編集長プロフィール
中郡暖菜(なかごおり・はるな)
生年月日:1986年2月10日
出身:千葉県
徳間書店最年少編集長、そして美人すぎる編集長。中学から大学卒業まで10年間女子校育ち。学生時代は芸術に重きを置き、ピアノ、サックス、琴、華道、茶道などを嗜み育つ。
大学在学中に、とある一大マーケットを開拓・確立した雑誌の編集部にアルバイトにて編集業務に就く。以来「自分のやりたいことしかやらない」というスタンスを貫き通し、編集キャリアを積む。日本の「かわいい」という視点は世界的にも通用する完成度の高い文化であるのでは、という思いとそれに伴う読者ニーズ把握をしており、いつか自分の雑誌をという思いを高めていたところ、様々な契機と徳間書店との出会いから、構想していた雑誌「LARME」を創刊。
【略歴】
2004年3月 国立音楽大学附属音楽高等学校卒業
2004年4月 国立音楽大学音楽教育学部入学
2006年12月 インフォレスト株式会社の旗艦女性誌にて編集アルバイトを始める(20歳)
2008年3月 大学卒業と同時に同誌の編集部員として就職
2011年夏 「LARME」の構想を始め社内でプレゼン等を進める
2011年12月 インフォレスト株式会社での「LARME」の刊行が困難となり、退社
2012年4月 「LARME」刊行に関心を示した徳間書店にてフリーランスとして活動開始
2012年9月 「LARME」001発刊(26歳)
◆“甘くてかわいい”世界観を追求
― 隔月化おめでとうございます。改めて「LARME」のコンセプトやターゲット層をお聞かせください。
中郡編集長:「甘くてかわいい女の子のファッション絵本」をキャッチフレーズにしておりまして、甘めなテイストを好む女の子をターゲットにしています。年齢層は18歳から25歳くらい。読書や美術館に行くことが好きな、“文化系”の女の子をイメージした特集を展開しています。
― 編集長として「LARME」を立ち上げるまでの経歴を教えてください。
中郡編集長:元々インフォレストという出版社におりまして、そこで5年間編集部員として女性誌に関わってきました。その頃の編集長には、好きなことをなんでもやらせてもらっていて、今の「LARME」に通じるような、絵本っぽいストーリー性のある企画を楽しんで作っていました。
それが実際読者の方々から評判がよくて、モデルの女の子たちからも喜んでもらえたんですね。昔から編集者になるのが夢だったこともあり、1冊の本を作りたいなと。私の得意分野が「甘くてかわいい」というものだったので、それで勝負をしたという感じです。
― 創刊以降、部数の推移や読者の反応はいかがでしたか?
中郡編集長:昨年9月に出した創刊号、12月に出した2号が即日重版になりまして、3号目でかなり部数を増やし10万部。4号目では15万部になり、おかげさまですごく好調です。会社からもぜひ月刊化を目指してやってほしいとのことでしたので、その一歩として今回、隔月化が決まりました。
読者の方々からは、「こういう本を待っていた」とか「他の雑誌とは違う」と言っていただくことが多いですね。「LARME」がターゲットとする18歳から20歳前後の女の子が読む雑誌は、ギャルっぽかったり、いわゆる“赤文字”と呼ばれるキャンパス系が多く、ちょうどその真ん中ぐらいがありませんでした。こういった世界観に特化した雑誌がなかったこともあり、たくさんの方に支持していただけたのかなと思います。
人気雑誌のモデルさんからも、「LARMEっぽくなりたい」「LARME女子になりたい」という声をいただいております。デザイナーやカメラマンさんからもよくお話を聞くんですが、「この企画はLARMEっぽくしたい」という風に、見本として「LARME」が挙がることが結構あるらしくて。こんなにもこの世界観が好きな人がたくさんいるんだと知って、すごく嬉しいですね。
― 少しお話が出ましたが、他誌との差別化という面で具体的に意識していることは何でしょうか。
中郡編集長:今はメンズ誌含め、着まわしやスナップ企画がすごく多いですが、「LARME」はそういった企画を一切やっていません。そのかわり、世界観を作り込むことを徹底していて、小道具や大道具をたくさん使った1枚の写真で見せることが多いですね。イラストレーションもかなり使っていて、写真を撮った後にイラストをかぶせたり。ほとんどそういったページで構成されている所が大きな特徴になっています。
― 世間的なトレンドはどのように表現していますか?
中郡編集長:私の好みのものだったら取り入れますが、「絶対着ないな」というものは載せたくないですね。私自身、「かっこいい」というジャンルがよくわからなくて。例えば、今だったらネオンカラーがトレンドですけど、私は苦手なので、「LARME」では少しパステル系の“ミルキーネオン”にアレンジして取り入れています。
― なるほど、編集長ご自身のセンスが読者から支持を受けているということですね。表紙の紙質も印象的でした。
中郡編集長:そうなんです。紙質もすごくこだわっていて、インテリアとして飾っておけるようなかわいい表紙を意識して作っています。人物が小さくレイアウトされているのも結構珍しいと言われますね。
4号目の表紙では大好きなピンクを使ったんですが、この色を出すために印刷会社で4時間ほど試行錯誤しました。最終的に、ピンクのインクに黒を一滴たらすことで、この絶妙な色を出すことができたんです。
― 隔月化をきっかけに、誌面の内容に変化をもたせる予定はありますか?
中郡編集長:創刊号、2号目は編集部が私だけしかいなくて、ライターさんも使わず1人で全部編集したんですが、隔月になると限界があるので、3号目からは色々な人に関わっていただいてます。とは言っても、編集部員はまだ2人なんですけどね(笑)。そういう面では、私以外の方々の素敵な感性が誌面に反映されていると思います。
― 誌面に登場するモデルさんは、原宿系からギャル系、乃木坂46の白石麻衣さんやAKB48の小嶋陽菜さんといったアイドルまで、幅広い印象があります。選出基準などはありますか?
中郡編集長:可愛い子を集める中で、原宿っぽい子がいたり、アイドルっぽい子がいたり、ギャルっぽい子がいたり…でも全員「甘くてかわいい」感じが共通しています。個人的に目が大きい子が好きなので、そういう子が多いかもしれませんね。
― 今後、モデルオーディションなどの計画はございますか?
中郡編集長:色々な事務所さんや読者の方々から「(オーディションを)やってほしい」という声をいただくんですが、まだ私自身そういった試みをやったことがないので、今のところ具体的な計画はないですね。環境が整えば、いずれやることもあると思います。
― 今後の展望として、誌面で強化していく特集などはありますか?
中郡編集長:創刊号はアンティーク、2号目はドリーミーといったように、自分の中で今一番かわいいと思うものをテーマに雑誌を作ってきましたが、今後もそういった女の子が好きなモチーフやキーワードをテーマに作り続けていきたいですね。4号はイギリス映画の「ロリータ」(1962年)を一番推しています。
― 最後に、読者の方々へメッセージをお願いします。
中郡編集長:「LARME」という雑誌名は、フランス語で「涙」という意味です。すごく嫌なことや悲しいことがあっても、可愛い写真を見ることでちょっと忘れられる。「LARME」がみんなの涙の代わりになってほしいと思ってつけた名前なんです。今後もそれはずっと変わらずに大切にしていきたいと思っているので、読者の方々も悲しいことがあったら「LARME」を見て、幸せな気持ちになったり癒されたりしてくれたらすごく嬉しいです。
― ありがとうございました。
◆モデルも誌面づくりに参加「感性のコラボレーション」
風船やユニコーンのオブジェといった“甘くてかわいい”世界観で彩られたパーティ会場には、抽選で選ばれた読者や人気モデルが続々と来場し、大きな賑わいを見せた。編集長がステージに登壇すると「可愛い!」と歓声が上がり、編集長宛にファンレターが来ることも多いという人気ぶりを物語った。
創刊号から同誌に登場するモデルの菅野結以は、定期化にあたり「ついに来たっていう感じですね!創刊号が出た時から、ブログやTwitterで『定期化してほしい』というメッセージをもらっていたので、おまたせしましたという感じ」と喜びのコメント。「編集長とはすごく趣味が合うんです。『こういうのをやりたい』というイメージをすぐわかってくれるからすごい話が早いし、感性の部分で通じ合える部分が大きいのでやっていて楽しいですね」と話した。
「LARME」004は5月17日発売。(モデルプレス)
■「LARME」編集長プロフィール
中郡暖菜(なかごおり・はるな)
生年月日:1986年2月10日
出身:千葉県
徳間書店最年少編集長、そして美人すぎる編集長。中学から大学卒業まで10年間女子校育ち。学生時代は芸術に重きを置き、ピアノ、サックス、琴、華道、茶道などを嗜み育つ。
大学在学中に、とある一大マーケットを開拓・確立した雑誌の編集部にアルバイトにて編集業務に就く。以来「自分のやりたいことしかやらない」というスタンスを貫き通し、編集キャリアを積む。日本の「かわいい」という視点は世界的にも通用する完成度の高い文化であるのでは、という思いとそれに伴う読者ニーズ把握をしており、いつか自分の雑誌をという思いを高めていたところ、様々な契機と徳間書店との出会いから、構想していた雑誌「LARME」を創刊。
【略歴】
2004年3月 国立音楽大学附属音楽高等学校卒業
2004年4月 国立音楽大学音楽教育学部入学
2006年12月 インフォレスト株式会社の旗艦女性誌にて編集アルバイトを始める(20歳)
2008年3月 大学卒業と同時に同誌の編集部員として就職
2011年夏 「LARME」の構想を始め社内でプレゼン等を進める
2011年12月 インフォレスト株式会社での「LARME」の刊行が困難となり、退社
2012年4月 「LARME」刊行に関心を示した徳間書店にてフリーランスとして活動開始
2012年9月 「LARME」001発刊(26歳)
【Not Sponsored 記事】
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