真剣佑×北村匠海「仰げば尊し」で実際に泣いたシーンは?「自然と涙が流れた」「ちゃんと残せた」<モデルプレス対談・後編>
2016.09.11 18:00
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毎週日曜よる9時より放送中の日曜劇場「仰げば尊し」(TBS系)。モデルプレスでは今回、「泣ける」と話題の今作から、生徒役メインキャストを演じる真剣佑と北村匠海(DISH//)にインタビューを実施した。主演の寺尾聰、生徒役の村上虹郎、太賀、佐野岳らとの撮影裏話、そして「夢を叶える」などを聞いた<インタビュー後編>をお届け。
“音楽の甲子園”を目指す姿を描く「仰げば尊し」
元サックス奏者の樋熊(寺尾)が、夢を失いはみだした問題児たち(真剣佑・村上・北村・佐野・太賀)と真正面から向き合い、満身創痍で吹奏楽部指導に励み、“音楽の甲子園”を目指す姿を描く、ドラマ「仰げば尊し」。真剣佑は、冷静沈着で常に客観的にものを見ている木藤良蓮役。村上は、グループのリーダー・青島裕人役。北村は、正直な性格で仲間思いの一面を持つ安保圭太役。太賀は、ムードメーカー・高杢金也役。佐野は、おしゃれ番長・桑田勇治役。そして、石井は青島、木藤良の幼なじみで吹奏楽部のリーダー的存在・有馬渚役を演じている。
ドラマの反響やお互いの印象をたっぷり語ってもらった<インタビュー前編>。続く後編では、彼らのアツい想いに迫っていく。
プライベートでドラマ観賞
― 5人はプライベートでも親交が深いようですが、皆さんで出かけることも多いですか?北村:時間が合えば!この間は、真剣佑と井川宏達役の健太郎と3人で買い物行って、ご飯行きました。お店にテレビがあったので、そのまま「仰げば尊し」観ました。
真剣佑:そうそう。「こういう編集なんだ」とか話しながら。
北村:自分の芝居とか、カット割りとか、純粋に物語を楽しむっていうより、そういう目線で観ちゃうよね。
真剣佑:監督もよく「映画と違ってドラマは、やりながら観るものだ」って言っているんですが、本当にその通り。演じている分、細かいところも分かるから、より集中しています。
実際に泣いたシーンは?「自然と涙が流れた」「ちゃんと残せた」
― 役者ならではの視点で。個人的に、観ていて泣いたシーンやグッときたシーンはありましたか?北村:3話で、木藤良が青島に「過去に縛られてるから前に進めないんだ」って言うシーンは、泣きました。映像でももちろん、現場でも太賀くんと岳くんと3人で、「真剣佑の芝居で場が引き締まったね」って話していました。台本では泣くって書いてなくて…すごかった。
真剣佑:自然と涙が流れたんだよ。
― あれは木藤良の名シーンでした。安保だと、2話の青島を説得しようとする屋上のシーンが、特に大きな話題を呼びましたよね。
北村:あれは何か残さなくちゃいけない、重要なシーンだと思って挑みました。不安でしたけど、周りに助けられながら、ちゃんと“北村匠海”として「残せたな」という手応えを感じています。
真剣佑:僕もうるっとしました。現場でも何回もあのシーンを観ているっていうのもありますし。でも、そうやって「何か残さなくちゃいけない」って普通の18歳だったら考えてないよ。
北村:真剣佑も19歳。1歳しか違わなくてびっくり!
― お2人とも、落ち着いていて大人っぽい印象です。
北村:僕もあんまり18歳に見られないですけど、真剣佑は絶対2、3個上だと思ってた。
真剣佑:18歳じゃないんじゃない?
北村:そうかも…ちゃんと調べるわ(笑)。
真剣佑:うん、調べてみて(笑)。
北村:僕は、小学校3年生の頃から今の事務所に入って活動を始めたんですが、最近入ってきた同じ年の子を見ると、「若いな」「僕老けてるな」って思います(笑)。「仰げば尊し」みたいな制服を着る学生役だと、青春をドラマで味あわせてもらってるなって。自分の学生時代を振り返ってみると、もっと楽しんでおけばよかったな。
真剣佑:僕は学ラン2度目。日本の学校ってこと自体が新鮮だな。
サックスにトロンボーン…楽器に挑戦
― 特に今回は、吹奏楽部がテーマということで、真剣佑さんはサックス、北村さんはトロンボーンと、それぞれ楽器にも挑戦されていて。真剣佑:フルートはやっていたんですけど、その違いが逆に難しい部分でもあります。ソロのシーンもあったので、しっかり練習しなきゃと。
北村:僕は金管楽器を触るのが初めてでした。音楽をやっているので、勘は良い方だと思うんですが、今1、2曲吹けるようになったくらいです。
― 空き時間に練習することも?
真剣佑:逆に鳴らさないですね。練習する場所がちゃんとあって、それ以外だと「うるさい」って言われる(笑)。
北村:すごい怒られるよね(笑)。合奏の練習とかもあって、みんなそのときに。
寺尾聰は「本当の先生みたい」 “豪華”差し入れも
― 先生役の寺尾聰さんとの共演はいかがですか?北村:僕は音楽をやっているという部分も共通しているので、色々お話させていただいています。撮影始まるときに「台本とかモノローグに“キャリア何年”って出るわけじゃないんだから、『よーいドン』で自分の役を精一杯やりなさい」って言われて、そこから火がつきました。本当の先生みたいです。
真剣佑:普通にお話してくれるよね。ほかにも差し入れもたくさんくださるんです。この間はバナナがドーンと。果物とか栄養のあるものを。
北村:ダンボール3箱のお菓子もあったよね。
真剣佑:あったね。あとうな重も。丑の日に合わせて、差し入れてくださいました。
― うな重!パワーがつきそうですね!
北村:僕もあんなことが出来るようになりたい!ロケも多いから、元気の出るものは特に嬉しいですね!
― 屋上や海辺など、外のシーンも多いですよね。北村さん、少し焼けました…?
北村:やっぱり!?この顔なのに、1番焼けやすいって言う。
真剣佑:確かに焼けたよね。
北村:僕が1番日焼け止めスプレーしてるんですけど、1番焼けてるよね。リーゼントだしおでこも出てるから?(真剣佑を見る)みんな出てるか…。
真剣佑:出てるね(笑)。日差しが強い中、全員で頑張ってます。
真剣佑&北村匠海が語る「夢を叶える秘訣」
― では、ラストへ向けて、それぞれ見どころをぜひ!北村:僕が演じる安保圭太という役は、真っ直ぐで仲間思いで、音楽が大好きっていう人なんですが、8話通して観ていてもそれがブレないんです。彼のそういうところや、青島と木藤良の後ろを歩く、3バカのことも観てほしいです!
真剣佑:このドラマから何か得てもらえればと思います。ドラマを観た次の日、その人の人生が何か変われば嬉しいです。「仰げば尊し」は、誰かの背中を押してあげられるような内容になっているので、ぜひ観て欲しいなと思います。何か感じて、新しい道を見つけてください。
― 最後になりますが、夢に向かって真っ直ぐ突き進む木藤良、安保を演じるお2人の“夢を叶える秘訣”を教えてください。
北村:夢は持たなければ始まらないものなので、大きくても小さくてもいくつになっても、“持っている”ということが大事なんじゃないのかなと思います。僕自身、DISH//として武道館のライブを目標にして頑張ってきました。夢がないと、今に満足して前に進めないと思うんです。輝き続けるためには夢や目標が必要だし、そのために頑張っている人は素敵だなと思います。そしてそれを、人に話すことで不思議と周りに集まってくるんですよね。僕も「芝居がしたい」「色んな人と出会いたい」って言い続けていたら、今こうして「仰げば尊し」のみんなと出会うことができました。夢は、そうやって広がっていくものだと思います。
真剣佑:「夢は必ず叶う」って言うじゃないですか?でも、それは絶対じゃないと思っています。努力しないと叶わないし、夢ってそう簡単に叶ったら面白くない。楽して手に入れようとしても、夢は叶わない。夢と努力はセットだと思います。それに、もし夢を追う途中で、自分の考えが変わってしまっても、それは1つの成長だと思って、受け止めることも大事です。自分がブレてしまっている、なんて思わなくてもいいと思います。人は変わるものだから。
― ありがとうございました。
「仰げば尊し」最終回へ
ドラマは、11日放送の最終回を残すのみ。吹奏楽部、そして樋熊の運命は――?アツい夏を駆け抜けた彼らの姿を最後まで見届けて欲しい。(modelpress編集部)真剣佑(まっけんゆう)プロフィール
1996年11月16日生まれ。ロサンゼルス出身で、2014年より日本での活動をスタート。2016年、映画「ちはやふる」(上の句・下の句)が公開され注目を浴びる。現在はTBS系ドラマ「仰げば尊し」に出演中。今後は、「にがくてあまい」(9月10日)、「少女」(10月8日)、「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」(2017年春公開予定) 、「ピーチガール」(2017年公開予定)など話題映画への出演が続く。北村匠海(きたむら・たくみ)プロフィール
1997年11月3日生まれ。08年「DIVE!!」(熊澤尚人監督)にて映画初出演。以降、音楽・映像それぞれのフィールドで活躍を重ねる。13年ダンスロックバンドDISH//のメンバー(メインボーカル&ギター担当)としてソニー・ミュージックレコーズからメジャーデビュー。「陽だまりの彼女」(13年/三木孝浩監督)では主人公の中学時代を好演し話題に。今年は「信長協奏曲」(1月/松山博昭監督)、「セーラー服と機関銃-卒業-」(3月/前田弘二監督)、「あやしい彼女」(4月/水田伸生監督)、「ディストラクション・ベイビーズ」(5月/真利子哲也監督)と、すでに4本の出演映画が公開。現在はTBS系ドラマ「仰げば尊し」に出演中。「仰げば尊し」第8話あらすじ
手術から目覚めた樋熊(寺尾聰)に、渚(石井杏奈)と青島(村上虹郎)たち美崎高校吹奏楽部が、県大会突破を知らせる。全国大会を目指すために留学を延期した木藤良(真剣佑)が「勝手なことをしてすみません」と謝るも、「お帰り」と優しい言葉をかける樋熊。美崎高校吹奏楽部の快挙は新聞でも大きく報道され、これには小田桐(石坂浩二)校長だけでなく、鮫島(升毅)教頭をも大いに喜ばせる。樋熊の一日も早い復帰を待ち望む生徒たちは、奈津紀(多部未華子)経由で病院のベッドから伝えられる樋熊の指示を頼りに猛練習に励んでいた。そんなある日、樋熊は関東大会のステージに立てないと、奈津紀が部員たちに伝える。果たして、樋熊の病状は? そして、樋熊を欠いて関東大会へ臨む美崎高校吹奏楽部の運命は!?
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