松井愛莉“人間ではなかった”過去から前進!泣き叫んで狂って…「もっと自分をさらけ出したい」(C)モデルプレス

松井愛莉“人間ではなかった”過去から前進!泣き叫んで狂って…「もっと自分をさらけ出したい」

2016.05.06 22:50

抜群のスタイルと可愛らしい笑顔で人気を集める女優の松井愛莉(19)。彼女といえば2013年に結婚情報誌『ゼクシィ』の6代目CMガールに起用されたことが有名。今でこそドラマに映画、ファッション誌、CMと引っ張りだことなっているが、その時は小さな声で自信なさげに話していた印象が強い。松井自身も「人間ではなかった」と振り返るほどだ。その真意とは?――様々な経験を経て“良い意味で欲が出てきた”彼女の現在に迫る。

異分野で培った経験を本業へ

取材に応じた松井愛莉/ヘアメイク:清田仁、スタイリスト:道券芳恵(C)モデルプレス
取材に応じた松井愛莉/ヘアメイク:清田仁、スタイリスト:道券芳恵(C)モデルプレス
今年3月『Going!Sports&News』(日本テレビ系)のお天気キャスターを卒業した。破壊力抜群の“愛莉スマイル”で一年間にわたってお茶の間を癒してきただけに、視聴者からは悲しみの声が溢れた。昨年は話題を集めたドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(フジテレビ系)や映画『ビリギャル』、映画『通学シリーズ』に出演。今年は映画『青空エール』(8月20日公開)の出演を控えており、順調に女優としての実績を積み上げている。

「『Going!』の経験は私にとってかけがえのないものになりました。お天気を伝えるのは本当に難しくて…私はもともと滑舌が悪くて声も小さかったので、レッスンにも通わせていただいて。最後は皆さんから声が出るようになったと言っていただけたので、よかったなと思いました。発声は演技のお仕事にも活かされていくと思います」。あどけない笑顔でちょっとだけ胸を張る。嬉しくても感情を表に出しきれない控え目な性格だ。

“超肉食系”なモテ女子役に悪戦苦闘

徳井義実、松井愛莉「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」第4話・場面カット(C)TBS
徳井義実、松井愛莉「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」第4話・場面カット(C)TBS
現在はTBS系金曜ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(毎週金曜 後10:00)に出演中。4月29日放送の第3話にて初登場した。超肉食系な佐伯エリ役。中谷美紀演じる橘みやびが思いを寄せる桜井洋介(徳井義実)が、海外赴任中に付き合っていた元カノで、洋介を追いかけて日本へ。物語にひと波乱起こす役どころとなる。

松井愛莉、徳井義実「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」第4話・場面カット(C)TBS
「帰国子女ですごく明るい役。悪気なく相手にずかずか入っていくような、失礼なことを平気でやっちゃうような女の子です。けっこうテンションが高い役ですが、普段の私とは違うので演じるのが難しかったです。テンションを上げているつもりでも『もっと上げよう』って何度も言われました(苦笑い)。でもエリは、悩んでいないように見せて実はすごく悩んでいたりとか、みんなの前と一人でいる時の表情の違いについては何度も監督と話し合いました」。

女優デビュー作を回顧「人間ではなかった」

松井愛莉(C)モデルプレス
台本は何度も読み返す。セリフは割とすぐに頭に入ってくるが「なかなか役に入り込めない」と感情をつける作業はまだ苦労すると顔をしかめる。ドラマ初出演は2013年『山田くんと7人の魔女』。ツインテールの“小悪魔”魔女役でキスシーンにも挑んだ。

「すごく振り返りたくない過去かも(笑)。あの時は私自身、人間ではなかったと思います。確かに人間ではあるけど、感情がないロボット?みたいな…。今よりもっと自分の感情を表に出せなかったので、お芝居だとなおさらどうやって感情を出したらいいのかわからなくて…わからないまま、ただ演技をやっていたという感じでした。今は少しずつ周りともコミュニケーションが取れるようになってきたと思います」。

変わったきっかけ「毎日泣いていた」

松井愛莉(C)モデルプレス
松井愛莉(C)モデルプレス
「相手を怒らせて喧嘩するくらいなら自分が黙っておけばいいやってどうしても思ってしまう」。喧嘩や争いごとが大嫌いな平和主義者。最近の“喧嘩”も「お姉ちゃんと些細なことで言い争っただけ」と笑う。現場で監督と意見をぶつけ合うことなどもあまりしない。しかし、お芝居への姿勢は映画デビュー作『想いのこし』(2014年)をきっかけに大きく変わったという。

「ポールダンスに挑戦しました。素足でポールに巻きつくのが痛くて…そして監督に毎日指導されて、毎日泣いていました。監督に『(芝居は)したくない』って面と向かって言ったこともありました(笑)。何度指導されてもできない自分が本当に悔しくて。恥じらいが捨てられない自分にもイライラしていました。極限まで追い込まれて、でもその中でやりきることができた時に『楽しいかも』って思えたんです」。

「そこから徐々にドラマや映画に出させていただいて、少しずつ演技に対する気持ちが変わって。最近になってやっと台本をどのように読めばいいのかわかってきた気がします。前までは家で声を出して練習することも恥ずかしかった(笑)。でも最近は声に出さないとできないなって思います。普通のことなんですけど、最初は本当にやり方がわからなかったんです」。

マネージャーと二人三脚で成長

松井愛莉「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」第4話・場面カット(C)TBS
一人で乗り越えてきたわけではない。「マネージャーさんや周りのスタッフの方々がアドバイスし続けてくれました。昔はそんなに相談しなかったんですけど、最近は本当によく相談します。それで自分の中でわかってきたところも多いです」と感謝を口にする。

「自分に負けたくない」――見た目からは想像つかないが、根っからの負けず嫌い。「他人にライバル心を持つことは少ないですが、自分に対しては『ここまでしかできない』っていう壁を作りたくないです。人間じゃない時から負けず嫌いではありました(笑)。やるって決めたらやりきりたい」。

目下の目標は「演技で感情を爆発させること」。「もっともっと自分をさらけ出したいです。いつもその時は精一杯やっているつもりでも、終わってから『もっとできたかも』って反省することばかり」と肩を落としながらも、「犯罪者の役とかもやってみたい!(笑)泣き叫んで狂って…そんな一面を皆さんに見せたいです」と声を弾ませた。

父親への感謝「ニートだったかもしれない」

松井愛莉(C)モデルプレス
幼い頃から人前に出ることは大の苦手。そんな性格を父親が変えようと、2009年にティーン向けファッション誌『ニコラ』のオーディションに応募、見事グランプリを受賞して芸能界入りした。「このお仕事をしていなかったら私はニートだったと思います(笑)。当時、お姉ちゃんと弟にはちゃんと夢があって、でも私にはなくて。お父さんは私に何か熱中するものを作ってあげたかったらしいです。その気持ちが今の私につながっています。私は続けられる限り、このお仕事をしていきたい、いろんなことに挑戦していきたいと思っています。だからお父さんには本当に感謝しています」。

――――専属モデルを務める女性ファッション誌『Ray』では最新号(6月)で単独3回目の表紙を飾った。171cmのスラリとしたスタイルに小顔、そして大きな瞳。同性からの人気はもちろん高く、彼女の人懐っこい笑顔に魅了される男性も多い。男女双方から愛される彼女はまだまだ成長の途中だ。(modelpress編集部)

松井愛莉(まつい・あいり)プロフィール

生年月日:1996年12月26日/出身地:福島県いわき市/身長:171㎝

2009年に新潮社『ニコラ』のモデルオーディションでグランプリを獲得し、同年に同誌の専属モデルとしてデビュー。2010年4月には、小中学生で結成された女性アイドルグループ「さくら学院」の第1期生に抜てきされ、2012年3月までメンバーとして活躍。2013年、ドラマ『山田くんと7人の魔女』で女優デビュー。結婚情報誌『ゼクシィ』の6代目CMガールを務め、「第92回全国高等学校サッカー選手権大会」の応援マネージャーにも起用された。2014年10月号から主婦の友社『Ray』の専属モデルとして活動中。映画『青空エール』(8月20日公開)に脇田陽万里役で出演する。

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