毎度売り切れ!一度は食べなきゃ損!都内パティスリーの喜ばれる手土産5選
2024.03.28 17:05
東京・代官山の老舗フランス料理店「代官山 小川軒」。そのパティスリーのロングセラーであるレイズンウィッチは、東京の手土産の代表のひとつとも言える名品です。今回は、お店の雰囲気やその歴史と、手土産におすすめのお菓子の数々をご紹介します。
1905年創業。代官山に移転してからも70年続く老舗「代官山 小川軒」
代官山駅から歩くこと約5分。多くの人が行きかう八幡通り沿いにありながら、落ち着いた雰囲気を放つ建物が「代官山 小川軒」です。1905(明治38)年に東京・汐留に西洋料理店として誕生し、新橋への移転後に本格的にフランス料理へ転向。1964年からはこの代官山に店舗を構える老舗レストランです。レストランと別に洋菓子を揃えるパティスリー レストランとは別の右手側の扉が、お店の代名詞といえる「レイズンウイッチ」をはじめとしたお菓子を販売するパティスリーの入り口。手土産や贈り物用に、ケーキや焼き菓子を購入しに多くの人がやってきます。クッキー・クリーム・レーズンのバランスが整った「レイズンウイッチ」
お店に来たらまず手にしたいのは、やはり「レイズンウイッチ」。二代目の小川順氏が原型を生み出し、1956年から店頭に置かれ始めたお菓子です。何十年もの間、同じ味で作り続けられています。 店名がオレンジ色のローマ字で印字された包装紙の中には、小川軒のロゴが刻まれた真っ白な紙箱が。その蓋を開けると、一つひとつフィルムに包まれたレイズンウイッチが、取り出すのが大変なほどきっちりと並べて詰められています。 ひとつ手に取ってみると、しっかりと重みを感じます。1個あたり50g弱と、M~L玉の卵ひとつ分ほどのボリュームで作られているそう。厚みのあるクッキーに、バタークリームとラム酒漬けのカリフォルニアレーズンが端ぎりぎりまで挟まれているのが、なんとも贅沢です。 口に含むと、サクッと香ばしさの残るクッキー生地が、クリームやレーズンと混ざりあっていきます。四葉バターを使用したバタークリームは重たすぎず、レーズンに染み込んだラム酒の華やかな香りが引き立つ上品な味わい。クッキー・クリーム・レーズンのバランスがよく、お茶の時間はもちろん、食事の後のデザートにも楽しめる一品です。レイズンウイッチ
10個入 1,600円(税込)
20個入 3,200円(税込)
※要冷蔵。日持ちは製造日より6日間
レーズン・クリームのないシンプルなクッキーやフィナンシェも
レイズンウイッチのクッキーの部分のみを購入することも可能です。日持ちが長いことに加えて、小さなお子さんのほか、レーズンやお酒が苦手な方がいるご家族にも贈りやすいことも魅力。現在3つのフレーバーがあり、どれもロゴのシールが映えるシルバーの缶にぎっしり詰められています。バターの風味があふれる「プレーンウイッチ」 レイズンウイッチに使われているのが「プレーンウイッチ」。ごくシンプルですが、だからこそ素材の味が際立つお菓子です。サクサクとした軽い食感の生地から広がるバターのコクが、深い余韻を残します。
プレーンウイッチ(10個入)
1,080円(税込)
※日持ちは製造日より2週間程度
ほろ苦い大人な味わいの「チョコプレーンウイッチ」 生地にココアパウダーを加えた「チョコプレーンウイッチ」は、甘さだけではなく、カカオのほろ苦さをしっかりと感じられる大人な味わい。コーヒーとのティータイムにぴったりです。
チョコプレーンウイッチ(10個入)
1,080円(税込)
※日持ちは製造日より2週間程度
宇治抹茶の味が濃い「宇治抹茶プレーンウイッチ」 3種の中で一番新しい「宇治抹茶プレーンウイッチ」。クッキーなのに、生地がなめらかでクリーミーに感じられるのが不思議。宇治抹茶の粉をメインに作られているのではと思うほど、お茶の風味が際立っているのも特徴です。抹茶が好きな方もきっと満足できる一品。
宇治抹茶プレーンウイッチ(10個入)
1,188円(税込)
※日持ちは製造日より2週間程度
個包装でも購入可能。懐かしい甘さの「フィナンシェ」 焼き菓子にはフィナンシェもあります。手作り感のある素朴な焼き菓子は、卵の風味と甘さが広がる懐かしい味わい。
箱入り以外に個包装でも購入できるので、手軽な贈り物や、自分のおやつを買いたいというときにも重宝します。
フィナンシェ
1個 167円(税込)
8個入 1,439円(税込)
※日持ちは製造日より1ヵ月程度
シェフが開店前に作る貴重なケーキ
人と集まる場やお祝いのシーンに持って行くなら、クラシックなケーキもおすすめです。 レストランでも出されている「プチフール」は、小さなショコラスフレとレアチーズケーキのセット。ミニサイズがかわいらしく、お気に入りのケーキ皿に並べて、じっくり味わいたくなります。 そのほかのケーキはテイクアウト専用。ショコラスフレの少し大きめなサイズのほかに、チーズケーキやプリン、オレンジのソースが付いたババロアなどがあります。 これらのケーキは、レストランのキッチンでシェフが手作りしています。1日に作られるのはごくわずかな量なので、とても貴重です。 ケーキは開店後あっという間になくなってしまう日もあるそう。焼き菓子も大人気で、夕方近くになると、ショーケースにお菓子がひとつも残っていないというときも。確実に手にしたい方は、予約をすると安心です。当日でも、その時点で残っているケーキや焼き菓子のお取り置きが可能とのこと。十分な量を確保したいときは、事前に相談を。
長年愛される、ここだけのフランス料理を振舞うレストラン
代官山 小川軒のレストランでは、オードブルやスープ、メイン料理、デザートなどのランチと、オードブルの種類が多めのディナーを楽しむことができます。そのキッチンには、現在三代目店主の忠貞氏と四代目の忠紀氏が立っています。初代の鉄五郎氏が汐留で創業したレストランは、当初シチューやビフテキといった「横浜洋食」で人気を博していました。その後、レイズンウイッチの生みの親である二代目の順氏により、フランス料理へと転じます。それはまだ日本にフランス料理というジャンルが広まっていない頃のこと。そんななかで日本料理の調味料や技術も織り交ぜ、どこか親しみも感じられる唯一無二の味を作り上げてきました。その味が、今も守られ続けています。
わざわざ足を運んでも、大切な人に贈りたいお菓子
代官山 小川軒は通販対応をしておらず、レイズンウイッチをはじめとしたお菓子はお店に行かないと手に入りません。わざわざ足を運んででも、手にしたくなるものばかりです。私たちが訪れた日は、開店とほぼ同時に常連と思しきご年配の女性が来店。「レイズンウイッチか、プチフールがいいかしら」とスタッフの方たちと相談しながら選んでいました。続いてスーツ姿の男性が、次にカジュアルな服装の若い男性が…と短い時間でもさまざまな人がやってくる様子から、多くの人に愛されていることが伝わってきました。あなたも大切な方へのとっておきのお菓子を贈れるよう、訪れてみてはいかがでしょうか。
writer / Sheage編集部 photo / 林ひろし
※記事の内容(本文・画像など)に関しては、許諾を得て掲載しております。
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