米ディズニーで働く日本人スタッフ “らしさ”を武器に活躍「自分の夢を信じて」<米アニメーション・スタジオ取材Vol.5>
2016.04.23 12:00
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『アナと雪の女王』『ベイマックス』のディズニーが贈る、ユニークな動物たちの“楽園”を舞台にしたファンタジー・アドベンチャー『ズートピア』が4月23日に日本にて公開される。同作は、ディズニーのイマジネーションによって新たに誕生した、動物たちが人間のようにハイテクな文明社会で暮らす世界“ズートピア”で繰り広げられる物語。モデルプレスでは今回、『ズートピア』の制作が行われた米カリフォルニア「ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオ」で取材を行い、次々と名作が生まれるその秘密に迫った。
大人にこそ響く奇跡のストーリー
もふもふボディの愛らしいビジュアルで早くも注目を集めるディズニー新ヒロインは、ウサギのジュディ・ホップス。「人参をつくることがウサギの“人生”」とされる中、立派な警察官になることを夢見て田舎町を飛び出し、大都会「ズートピア」で奮闘する彼女がこの物語の主人公。夢を信じるジュディが起こす奇跡は、大人にこそ響く感動のストーリー。Vol.5では、ディズニーで働く日本人スタッフの一人、成田裕明氏のインタビューをお届け。
日本人の特性を活かし活躍
成田氏は、CGエフェクトを担当。「簡単な言い方をするとキャラクター以外のアニメーション」。炎、水、煙…それらを形にしていく。ハリウッドでの仕事には「感受性が必要」だと言う。「違う出身国のチームメイトから、日本人アーティストは仕事のスピードがすごいと嬉しい言葉をかけられることがあります。けれども、実際の作業スピードがずば抜けて早いのかというとそうではないと思います。私の場合は、何を求められているのかいち早く察する力にとても助けられています。着地点が絞れていると結果的に、無駄な修正が省けて、効率よく作業を進められます。他にもいろいろな要素はあると思いますが、求められていることを素早く汲み取って、効率よく進んでいけるのも日本人アーティストのひとつの“特性”なのかもしれません」。
「夢を叶える秘訣」
“らしさ”を武器にディズニーという夢の場所で活躍する。そんな成田氏は、「小学校などでお話する機会をいただくんですが、そこでは『夢に向かっていくことは、渦巻きに向かっていくようなものだ』といつも話しています。より中心に近づいていく気持ちが必要だと思います」と「夢を叶える秘訣」を教えてくれた。
「例えば、私はハリウッド映画を作りたかったので、アメリカに渡り、ハリウッドを目指しました。そこへ近づけば近づくほど、周りの環境や人間関係もその志に沿うものに絞られてきます。成果が上がるまで日本に留まるよりも、その渦が起こっている場所へ飛び込んでいくことで得られる引力のほうが夢を叶える大きな助けになると思います」。
夢を追いかけ、夢を現実にしたからこそ、「『夢は叶うものです』と、小学生には伝えています」と自信を持って言い切る。
「あとは、やりたいことがあるなら信じ続けないといけない。信じていないのに夢を叶えた人は、よっぽど才能や機会に恵まれているんだと思います。自分と自分の夢を信じてあげてください」。その言葉には、説得力がある。(modelpress編集部)
ディズニー最新作『ズートピア』
日本公開日:4月23日製作総指揮:ジョン・ラセター
製作:クラーク・スペンサー
監督:バイロン・ハワード『塔の上のラプンツェル』/リッチ・ムーア『シュガー・ラッシュ』
<あらすじ>
動物が人間のように暮らす大都会、ズートピア。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、立派な警察官になることを夢見るウサギのジュディ。夢を忘れたサギ師のニックを相棒に、彼女は奇跡を起こすことができるのか…?
<キャラクター説明>
ジュディ・ホップス
ウサギ初の新米警官。憧れのズートピアで「立派な警察官になる」夢に向かって奮闘中。もふもふのボディと豊かな感情表現ができる大きな耳が特長。正義感が強く、行動的で頑張り屋。ひょんなことからキツネの詐欺師のニックと共に、楽園ズートピアの秘密に挑んでいくことに。ニック・ワイルド
“キツネらしい”人生を生きる“夢を忘れた”詐欺師のキツネ。ズートピアを知りつくし、幅広い情報網を持つ。現実を知る皮肉屋だが、陽気な魅力があってどこか憎めない。ひょうひょうとした態度の裏には優しさが隠れている。過去のある出来事によって傷ついているが、その繊細な心は誰にも見せない。自分にはないものを持つジュディと運命を共にするうちに、何かが変わっていく。クロウハウザー
ズートピア警察署の受付担当のチーター。ドーナツが大好物でチーターとは思えないほど太っている。ジュディにも気さくに話しかけてくる気のいい、のんびり屋。ボゴ/ズートピア警察署長
厳しく、頑固で、眼光鋭いタフなスイギュウ。警察の仕事に誇りを持ち、事件の捜査は、カバやゾウなどのタフな動物にしかこなせない任務だと信じている。ウサギである上に新米警官のジュディには最初から期待しておらず、捜査に参加したがる彼女を持て余す。レオドア・ライオンハート市長
「楽園であること」の維持を第一に考えるズートピア市長。堂々たるライオン。「誰でも何にでもなれる」というズートピアのスローガンを作ったのも彼。ベルウェザー副市長
ズートピア副市長を務めるヒツジ。ジュディを小さな動物の誇りと考え、何かと気づかう。ライオンハート市長にいつも忙しく使われている。フラッシュ
免許センター職員のナマケモノ。パソコン入力から話し方、笑い方まで、驚異的な超スロー・ペースを崩さない。
【Not Sponsored 記事】
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