「デスノートLNW」響く銃撃音、始まる争奪戦…「今、続編を制作すること」の意味とは?<現場レポ/前編>
2016.09.27 12:00
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俳優の東出昌大・池松壮亮・菅田将暉らが出演する映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)。2006年に公開された実写映画『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last name』から10年を経た世界を舞台に描く同作。このほど、日活調布撮影所に用意された巨大なセットでの撮影現場が公開され、モデルプレスでは取材を実施した。
「デスノート」続編 前作から10年後が舞台
2003年、原作・大場つぐみ氏、作画・小畑健氏により「週刊少年ジャンプ」で読み切りが掲載され、同年12月から2006年5月まで連載された伝説的コミック「デスノート」。名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート「デスノート」を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする夜神月(ヤガミ・ライト)と、世界一の名探偵・Lたちによる頭脳戦を描く物語は10年以上を経た現在も支持を得て、世代を超えて読み継がれている。実写映画『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last name』、2008年に公開されたスピンオフ作『L change the WorLd』を合わせたシリーズ三作の日本国内興行収入は112億円に達し、2015年には連続ドラマ化、その他にもアニメ、小説、舞台と世界中でメディアミックスを展開。
その続編となる『デスノート Light up the NEW world』は、月とLの死から10年を経た世界が舞台。デスノート対策本部の若きエース捜査官・三島創(東出)、Lの後継者で世界的探偵竜崎(池松)、キラ信奉者でサイバーテロリスト紫苑優輝(菅田)が、6冊のデスノートを巡り、三つ巴の争いを繰り広げる。
東出昌大×池松壮亮×菅田将暉“三つ巴の戦い”<現場レポート>
今回、撮影に参加していたのは東出、池松、菅田らメインキャスト3名。建物の外観は、小高い丘の上にある神戸の廃墟として有名な麻耶観光ホテルで極寒の中、日の出を待ち撮影。この日に使用されたセットと組み合わせ、ダークな美しさを漂う映像が制作された。見学したのは、劇中で主要3人が激突・対峙し合う場面。東出×池松、池松×菅田、池松×菅田とそれぞれ共演シーンはあるものの三すくみでの芝居はこの日のみ。今作において最も重要なシーンということで、内容の詳細は明かされなかったが、銃撃戦も含まれており、爆音が鳴り響く中、佐藤監督との綿密なコミュニケーションの元、壮絶な撮影が行われた。
この場面は東出、池松、菅田のほかに、死神・リュークとSAT(特殊急襲部隊)が登場。終始緊迫した空気が漂うセット内には誰かの“デスノート”も。
サイバーテロが横行する超高度情報化社会となった現在、2016年が舞台ではあるが、“デスノート”は実体のあるもの。まさに、“デスノート争奪戦”を目の当たりにすることとなった。
佐藤信介監督インタビュー
インタビューに応じた佐藤信介監督は、今作について「前作のエンディングを受けて、新たにデスノートの事件が始まるという、“まだ誰も知らない物語”というところが一番だと思います」と語る。「ルールは原作そのままで、前作の映画で起きた出来事もそのまま事実として物語では扱っています」と設定は引き継ぎ、主要キャスト3名のキャラクターに関しては「ストーリーとしてこういうのを作りたいなというのを話し合って、各キャストを起用しているわけなのですが、皆僕らが思っている“こうしたい”“ああしたい”を拡大解釈してくれていて、こんなアイディアはどうかと持ってきてくれています」と撮影の中で出来上がっていったことを明かした。
そして、続編の制作自体には「『デスノート』の続きを作るというのは、それを聞くだけでものすごくトライアルなことだと思う」と本音を吐露。原作・大場氏とディスカッションを重ねたそうで、「原作を中心に世界が広がっているなと思っていて、それのさらに先を作るという行動は誰もやってきてないので、『どうなるんだろうと』という想像をして観ると面白いと思います」と期待を込めた。
佐藤貴博プロデューサーインタビュー
また、佐藤プロデューサーは「今、続編を制作すること」について「10年前と違い、日本人にも“テロ”の脅威が迫ってくる時代となり、今こそまた、人間が人間を裁く『デスノート』のテーマに取り組むべきと感じたからです」と説明。元々、大場氏が重要視していなかった「6冊ルール」に物語のきっかけを見つけたという。「6冊ルール」をベースとするプロットの提案し、最終的に死神の思惑と人間たちの思惑が食い違いながら、争奪戦になっていくストーリーが完成。“受けの力”を持った東出を主役に迎え、その周りには、「今若手の中で最も面白い俳優」だと佐藤プロデューサーが評価する池松、菅田。
「アドリブや動きなど現場でできることを考えながら撮影に望んでくれているので、かぶりそうでかぶらないキャラクター同士、楽しんでやっています。佐藤信介監督も、言葉での戦い・頭脳戦をどう描くかをとても考え緻密に作っています」と手応えを明かしてくれた。
<後編>では、東出、池松、菅田のコメントをお届け。(modelpress編集部)
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