広瀬すず、鬼監督へ「バカヤロー!」スパルタ指導に苦悩も「財産になる」
2016.07.11 14:46
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女優の広瀬すずが11日、都内で行われた映画「怒り」(9月17日公開)完成報告会見に、主演の渡辺謙をはじめ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、高畑充希、宮崎あおい、妻夫木聡ら豪華俳優陣とともに出席。自ら志願して受けたオーディションで、同作への出演権を勝ちとった広瀬は、「撮影当時の記憶があんまりない」というほど難しい役どころに挑戦。厳しい演出で知られる李相日監督のからのスパルタ指導を受けたようで、「撮影中に『“監督のバカヤロー!”って叫んでいいよ』と言われて叫んだらスッとして…。でも出来ないのがわかっているから余計に悔しかった。何がわからないかもわからないくらい。すごい経験でした」と撮影中の苦悩を明かした。
同作は、吉田修一氏の同名小説を映画化。SNSやモバイルの発達により、家族や友人、ときに愛する人でさえ、簡単に疑ってしまう不信の時代に“信じる”とはという根源的な問いかけを一つの殺人事件をきっかけに投げかける群像ミステリー。
沖縄の離島に母と二人で引っ越してきた小宮山泉役を演じた広瀬は、「感情が複雑で、残酷すぎて。最初に思っていた泉と、沖縄に行ってその空気を感じてからの泉とはまた違って、よくわかんなくなってました」と告白。李監督の“愛のあるスパルタ”については、「監督がご飯を食べてるところを見て、『監督も人間だ、監督も人間だ』と思いながらやってました」と明かし、会場を笑わせた。それでも「この作品を通していろんな感情と出会った。苦しかったけどこの作品は財産になる」と晴れやかな表情をのぞかせていた。
広瀬すずの女優魂を絶賛「叩くほど立ち上がってきた」
そんな広瀬について李監督は「オーディションでいろんな方を見ましたけど、魂のしなやかさで(広瀬と)引き合うものがありました」と抜てきの理由を明かし、「確かに相当叩きました。でも叩けば叩くほど立ち上がってきた。太陽みたいなエネルギーを放っていた」と広瀬の女優魂を褒めたたえた。このほか、会見には佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、原日出子、川村元気氏(製作)、吉田氏(原作)、李相日氏(監督)が登壇した。(modelpress編集部)
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