有村架純＆吉田羊“親子”受賞の快挙続く 豪華俳優陣が集結「ブルーリボン賞授賞式」

主演として輝きを放った大泉洋＆有村架純

主演男優賞を受賞した大泉洋は、緊張の面持ちで登壇後「娘に受賞を報告したら、本当に青いリボンが貰えると思って『何で私にはないの？』みたいな顔をされ、妻には『わ～スゴいね。でもなんでパパが』って言っていまして、正直私も同じ気持です」と回顧。これまで活動をともにしてきたTEAM NACSのメンバーに感謝するとともに、「バラエティタレントなのか役者なのかわからない自分は、こういうプロが選ぶ賞をもらえないと勝手に思っていましたので、本当にありがたい」と喜びを噛み締めた。

上品なブラックドレスに身を包んだ有村は、「正直、主演女優賞という賞は自分にとって大きすぎて、今はあまり実感できていません」と本音明かしたが、「これから1年いろんな作品で全力で頑張ってこの賞にふさわしくなれるように頑張っていきます」と前を見据えたコメント。「こうして素敵な賞をいただけたことは本当に嬉しく思います。自分一人の力ではなく、スタッフさん方のおかげでここに立てているので本当に感謝しています」と感慨深そうに語った。

存在感抜群の本木雅弘＆吉田羊

「日本のいちばん長い日」「天空の蜂」で助演男優賞を受賞した本木雅弘が、「50歳になったので落ち着いていこうと思ったらこういう衣装になりました」と言い放った瞬間、観客も気になっていたようで一気に笑い声が響いた会場。他の出演者に比べて目立つジャケットは、東北の刺し子布地が使われた80年以上経っているビンテージだと明かし、「これを作った人たちの想い・技術・味わいを後世に残そうとする姿勢に敬意を示すとともに、あやかりたいと思いました。映画作品も同じで、関わる方々・時間が紡ぎだしたものが後世になにか残るものになればいいなと思っています」と真摯に心境を明かした。

また、助演女優賞に輝いたの吉田は「こうやって賞状をもらったのは私の人生の中で、各卒業証明書と小学校の夏休みの自由研究以来です」と振り返り、「私がこのような歴史の一片になる賞をいただけたことは、私の人生の未来予想図の中に一目もなくて、選んでくださった方々に感謝するとともに、この賞に導いてくれた各作品のお1人おひとりに感謝申し上げます」と丁寧に挨拶。母親役については、「架純ちゃんもそうですけど、私が余計な役作りをしなくても、彼女たちの演技に反応するだけでキチンと親子に見えしまうような佇まいなので、みなさんに母親にしていただいているなという気持ちです」と重ねて感謝の言葉を伝えた。

“ネクストブレイク”の呼び声高い石井杏奈

「ソロモンの偽証　前篇・事件」「ソロモンの偽証　後篇・裁判」ではいじめられっ子の怪演が見るものを作品に引き込み、個人としてもE-girlsの中でも初めて映画主演を務めた「ガールズ・ステップ」（同年9月公開）の演技が光り新人賞を射止めた石井。「こうしてブルーリボン賞を受賞できて本当に幸せに思います。そしてEXILEのHIROさん、E-girlsのみんな、家族が喜ぶ姿が見れて本当に幸せだなと思います」と満面の笑みを浮かべて喜びをコメント。「これからもたくさんの方々が喜ぶ姿が見られるように、頑張っていきたいと思います」と意気込みを語ると、観客からは温かい拍手が送られた。

なお受賞式の司会は、前年度「私の男」で主演男優賞を受賞した浅野忠信と、「0.5ミリ」「百円の恋」で主演女優賞を受賞した安藤サクラが務めた。（modelpress編集部）

「第58回ブルーリボン賞」受賞作品・受賞者

作品賞：「日本のいちばん長い日」（原田眞人監督）
監督賞：橋口亮輔「恋人たち」
主演男優賞：大泉洋「駆込み女と駆出し男」
主演女優賞：有村架純「ビリギャル」「ストロボ・エッジ」
助演男優賞：本木雅弘「日本のいちばん長い日」「天空の蜂」
助演女優賞：吉田羊「ビリギャル」「愛を積むひと」「脳内ポイズンベリー」
新人賞：石井杏奈「ソロモンの偽証 前篇・事件」「ソロモンの偽証 後篇・裁判」「ガールズ・ステップ」
外国作品賞：「マッドマックス 怒りのデス・ロード」（ジョージ・ミラー監督　ワーナー・ブラザース配給／登壇者は高橋雅美氏