中川翔子写真集『ミラクルミライ』(C)中村和孝/講談社

10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」

2022.06.01 06:03
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デビュー20周年を迎えた歌手・タレントの中川翔子。そんな彼女の10年ぶりとなる写真集『ミラクルミライ』(講談社)が6月8日に発売される。発表された段階から大きな話題を呼ぶなど、ファンの待望度がうかがえる今作にこめた想いを語ってもらった。(前後編の前編)

──発売発表とともに各ネットでの予約ランキングが軒並み1位を獲得。前作の写真集『サイパン発、中野経由、未来行き ギザ10』(講談社)から10年ぶり、久々の作品がこれだけの反響を呼んでいることの素直な気持ちは?

中川 いやあ、もう驚き、ビックリ以外ありませんよ。むしろ、それ以外の言葉あるんですか?ぐらい。まさに“ミラクルミライ”!な展開。こうした何もかも想像しない未来を連れてきてくださったのは、これまで私を知ってくださった、応援してくださった方のおかげ。『ミラクルミライ』というタイトルも、こんな未来が待っているとは想像できない、ミラクルな喜び! そして連れてきてくれたみなさんにミラクルなミライが待っていますように、という想いを込めて付けたんですよ。

──今年でミスヤンマガとしてデビューして20周年、前作同様に節目で作品を残せたらいいな、という想いがやはりありましたか?

中川 「出せたらいいな」という発想すらありませんでした。毎年「まだ、今年もお仕事を続けられてありがたい1年だった。けど、来年はないかもなあ、最後かもなあ」という、嬉しさと覚悟を繰り返してきているので、何かを残すことは常に何も考えられなくて。そんななか昨年夏に私のYouTubeチャンネル(「中川翔子の『ヲ』」)で水着回をやったんです。そうしたら投稿ひと月で1000万再生されて、ものすごく驚いたんですよ。たぶん、メディアで水着姿を見せるのは『ギザ10』以来、全くなくて、マネージャーさんの「水着やりましょう」の提案に「マジでムリ!!」というラリーを4回ほどしたぐらい(笑)。私が思っている以上に、見てくださる方はいるんだなと嬉しくなりました。

──YouTubeの偉大さを思い知りますね。

中川 本当に。一度コロナで仕事が全てなくなり、「いよいよ終りだ!!」と落ち込んでしまって。ただ、ヒマになるとロクでもないことを考えてしまう生き物なので「何かしないと腐るぞ!」と思い、YouTubeチャンネルを開設し、お仕事でもプライベートでもやれなかったことを沢山しよう!と思ったら、今までにないほど気持ちを救ってくれたんです。楽しいことをしたり、企画でダイエットを始めて8キロ痩せたりして、YouTubeを通じて心身共に色々と若返る中、ふと「長い人生、一番若いのは今日なんだ……もし今の私を形として残すなら今がベストなんじゃないかな?」と、1人でいる時に思い、やりたい!となって。そこで講談社さんにご相談して……。

──中川さんとしては、今作の中身の青写真をどう思い描きました? これまで6冊の写真集を発表してきて、きっと今までにない自分を魅せることを意識されたと思うので。

中川 実は、いざ内容のことを考えると、あまりに久々すぎて「写真集って……なんだっけ?」とゲシュタルト崩壊を起こしてしまい、全くプランが出てこなくて。10年前と今は何が違うんだろう?と色々思い返した時、真っ先に浮かんだのは、若い方や最近知った方から「しょこたんさん」、「翔子さん」と“さん”付けで呼ばれることが増えてきたんですよ。その一方で、今も「しょこたん」と応援してくださる方もいる。デビューから20年経った今も魅力も色気も青二才。けど、勢いでやってきたころに比べれば多少は貫禄も“シットリ”さも出ているはずだと思い、「しょこたん」の部分と、「翔子さん」の部分、両面を出してみよう。それが20年続けてきたことの形になるんじゃないかな?と思いました。

──奇をてらわずに、成長してきた姿を残そうと。

中川 あと、こうして水着がハネた理由の1つに、中川翔子に対して水着のイメージがない方が多かったというのもあると思います。まあ、正直デビュー当時から需要がなかったので、知らない方が多いのは当然。今の事務所に入る際、「グラビアの即戦力が来たぞ!」と部内でアナウンスされたのに、結果……何一つグラビア仕事が来ない!!!という状況でしたから(笑)。なので、そうした私のイメージになかったことを全部やって、写真集でも驚いてもらおう!!と、考えました。

──今回、「過去最大の露出に挑戦」とありますが、そうしたサプライズ要素と、大人の面を出そうと思ったところが大きい?

中川 そうかもしれません。私、露出に関して本当に「いやだ!」とガチと断っていたんです。そうしたらある日、江頭2:50さんから「その“いやだ!”がいいんだよ。男という生き物は女性が『見ろ!ドーン!!』と出すと、『ああ、そうですか』と普通に受け止めちゃう。けど、恥ずかしがることで、すごく燃えるんだよ!」と言われて。まあ、その説明でもサッパリ分からなかったのですが(笑)、そうした恥じらいというのか、アンニュイな部分は出せたらいいなと思いました。

──江頭さんの一言で生まれたんですね(笑)。

中川 ただ、「恥ずかしい!」ばかりでいると、一流のスタッフさんに集まってもらい、一流の仕事でキレイにしていただく以上、すごく失礼だと思って。今、『音ボケPOPS』(TOKYO MX)という音楽番組のMCを担当しているのですが、出てくださるアイドルのみなさんはSNSに当たり前のように触れてきているからか、「私のここが一番可愛いところなので見てください!」とすごく、自分の良いところを自分で理解して、その部分をシッカリ磨いて、ちゃんと自分の口から伝えていて、自己肯定感に溢れているんです。その姿勢がものすごくカッコいいし、確かにその自信が写真からも溢れている。その姿は見習わなくちゃなと、共演するたびに身が引き締まるんです。なので20周年作品は「恥ずかしい」と思うままの部分と、自虐を捨てた今一番の自分を出そうと思いました。腹筋や筋トレをメチャクチャ頑張って、この撮影のためにデビュー当時の体重にまで戻したんです。たぶんこんなに真剣な中川翔子を見せるのは初めてなんじゃないか?ぐらい、体作りやスキンケアを頑張りました。

──当時の体重まで戻すとは……すごい。

中川 むしろ30代に入っても、筋トレもスキンケアも、頑張った分だけ応えてくれるというもの分かって。現場に腹筋ローラーを持っていって撮影ギリギリまでパンプアップしていたんです。この先の未来の自分が読み返した時、「あの時の私も頑張れたんだから、今も頑張れるだろ!」と、モチベーションにもなるように。あとは女性の方が「私も歳を重ねても美容、頑張ろう!」と思ってもらえるような、そうしたモチベにもなってくれたらいいなあという想いはありました。

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(取材・文/田口俊輔)▽中川翔子(なかがわ・しょうこ)1985年5月5日生まれ、東京都出身。「しょこたん」の愛称で知られ、歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡り、多数のバラエティ番組にも出演中。芸能界デビュー20周年を記念した写真集『ミラクルミライ』(講談社)は2022年6月8日発売。Twitter:@shoko55mmtsInstagram:shoko55mmtsYouTube:中川翔子の「ヲ」

▼中川翔子写真集『ミラクルミライ』(講談社)発売日:6月8日(水)定価:2,970円(税込)判型:AB判内容:144ページ<特典>ポストカード1枚(全3種)amazon:

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