「デアデビル」

マット・マードック(チャーリー・コックス)は、少年時代に化学物質を顔に浴びて視力を失ったが、その代わりに、他の感覚が驚くべきレベルにまで高まっていた。子どもの時から、武術の師のスティック(スコット・グレン)から徹底的な身体訓練を受けた彼は、その研ぎ澄まされた感覚、力、スピード、敏捷さ、持久力に磨きをかけていた。 ボクサーである父の軌跡をたどってリングに上がることはせず、マットは弁護士となり、親友で弁護士パートナーでもあるフォギー・ネルソン(エルデン・ヘンソン)や秘書のカレン (デボラ・アン・ウォール)と共に、小さな法律事務所を始める。彼らは力を合わせて、自分たちが育ったここニューヨークのヘルズ・キッチンの人々のために立ち上がる。法の力だけでは太刀打ちできない問題もあることに気づいたマットは、その正義を渇望する気持ちを抑えきれなくなっていた。正体を隠すためマスクをつけたマットは、超鋭敏な感覚と肉体的なパワーを利用してヘルズ・ キッチンの犯罪の元凶を探り出し、犯罪ファミリーのすべてを牛耳る陰の存在に迫ってゆく。マットは、この地域を支配しようとするフィスクことキング・ピンの計画を阻止しようとするが、自分自身も追いつめられ窮地に陥る。マーベル・コミック原作、本格アクション満載のドラマシリーズ。マーベルの中でも屈指の人気を誇るストリート・レベルのスーパーヒーロー作品。

「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」

婚約者と幸せに暮らしていたニューヨーカーが、過去に犯した罪を償うため突然刑務所に！エミー賞常連作となっている本シリーズは、主人公のモデルにもなっている女性ハイパー・カーマンのノンフィクションが原作。ドラッグの密売に手を貸した過去を密告され、服役を余儀なくされる主人公パイパーが、ハードでシビアな刑務所生活を送ることに。パイパーがかつて交際していたレズビアンのドラッグディーラーをはじめ、厨房を仕切るロシア人ボス、パイパーを“刑務所の妻”にしようとするアフロアメリカン、狂信的なキリスト教徒、元男性の美容師、看守と恋に落ちる新人とその母親ら、個性的過ぎる囚人たちの人間模様がブラックユーモアたっぷりに描かれている。そんな囚人たちに揉まれ、お嬢様育ちのパイパーが、次第に刑務所という社会で生きる術を学び、知恵とたくましさ、そしてしたたかさを発揮していく。目の離せない展開と愛すべきキャラクターたちがリアリティーをもって描かれている。2014年に第66回エミー賞で3部門受賞、14＆15年にはゴールデングローブ賞2年連続ノミネート（第72回、第73回）を果たした、大ヒットドラマ。

「センス8」

『マトリックス』『クラウド アトラス』のウォシャウスキー姉弟が手掛ける初のドラマシリーズ。始まりの舞台は、サンフランシスコ、シカゴ、ロンドン、ソウル、ムンバイ、ベルリン、ナイロビ、メキシコシティ。全く繋がりのない男女8人がある日を境に知識や感覚を共有する特殊能力に目覚め、意思の疎通を図りながら人生を交錯させていくことにーー。シカゴの警官をはじめ、同性愛を隠すメキシコシティの人気俳優、結婚を控えたムンバイの女性、ジャン＝クロード・ヴァン・ダムに憧れるナイロビのバス運転手、サンフランシスコ在住の政治ブロガー、ソウルの社長令嬢、ロンドン在住のアイスランド人DJ、ベルリンの金庫破りと、それぞれ違う国や地域に住み、お互いに見知らぬ者同士であった8人の身になぜ異変が起こったのか。そして、なぜ、謎の組織から追われるようになったのか・・・12時間の映画として製作された本作は、主人公が8人でアンサンブルドラマの趣が濃く描かれている。