滋賀県長浜市のセレクト店「ここち」寄り添う接客に遠方からファンも

2025.12.08 10:59

提供：繊研plus

「kokochi」（ここち）は滋賀県長浜市にあるレディス主力のセレクト店。観光地の古民家を生かした路面店で、感度の高い品揃えも強みに、大人の顧客をつかんでいる。一人ひとりに寄り添う接客で、遠方から来てファンになる人もいる。

運営しているのは高木商店。呉服屋が本業だが、新規事業として雑貨店を立ち上げ、04年の移転とともに現在の店にリニューアルした。「ここで買ったという強いイメージを残したい」（髙木啓至代表）と、古民家をリノベーションした趣のある空間にしている。

主なブランドは「ミズイロインド」「パシオーネ」「シアン・トーキョー」など。雑貨店からの名残でバッグやシューズも強く、男性客も楽しめる。中心客層は40～60代。地元だけでなく、「観光のついでに立ち寄って、気に入ってくれる都市部の顧客も少なくない」。

コーディネート提案をはじめとした接客を重視している。「中心ターゲット世代は、どうファッションを楽しめばいいのか、何を着るべきか迷う人が少なくない。こうした悩みに寄り添うことを目指している」。たんす在庫を持参してもらってそれに合うものを探すほか、LINEや電話で着こなしをアドバイスすることもある。こうして顧客を着実に増やし、コロナ下も「売り上げゼロの日はなく、支えてもらった」。

2年前から妻の恵子さんとともにインスタライブに着手。新規客の獲得が増えている。「さらに店の認知を広げていければ」と目標を話す。「店を楽しく運営していればそれはお客にも伝わる。ずっと楽しく買い物してもらえる店であり続けたい」と笑顔を見せる。