UAP議連第2回総会 日本の国会議員から米国議員らに爆弾質問「宇宙人はいるのか、いないのか」

「安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟」第2回総会

UFOを含むUAP(未確認異常現象)について安全保障上の問題として取り組む超党派の議員連盟「安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟」(会長・自民党・浜田靖一元防衛相)の第2回総会が6日、衆議院第一議員会館で行われた。

この日は浜田氏、立憲民主党・原口一博衆院議員、日本維新の会・遠藤敬衆院議員らが出席し、米国のUAP事情に詳しい専門家らとオンラインでのパネルディスカッションを行った。

米国側は、元国防次官補クリストファー・メロン氏、SOL財団共同代表ピーター・スカフィッシュ氏、海軍退役少将ティム・ギャローデット氏、共和党のエリック・バーリソン下院議員という〝UFO界わい〟では知らない人がいないメンバーだ。

遠藤氏が「米国では、UAPが安全保障上、危機的問題になるという検証をしていますか?」と質問した。

これにギャローデット氏は「UAPは核施設に、弾道ミサイルの発射に、原子力潜水艦や原子力空母に干渉してきています。それだけに安全保障上の深刻な問題です。海軍の演習中にUAPが現れて、安全への脅威となりました」と明かした。

また、バーリソン氏は「軍人を守るのがわれわれ政治家の責務なんですが、非常に多くのニアミスが目撃されていて、看過できる事態ではないので、意識を向上させることが必要だと思います」と話した。続けてメロン氏は「UAPの形やサイズが変わってきて、もしかするとわれわれのセンサーを回避するよう進化していると考えられます」とコメントした。

さらに遠藤氏は「宇宙人についての検証というか、宇宙人はいるのか、いないのか。アメリカではどれぐらいの精度で宇宙人がいるのか、いないのかということになっているのでしょうか?」と突っ込んだ。

バーリソン氏は「証拠が出ないと懐疑的な立場です」。メロン氏は「政府の中では、そのような存在についての議論は避けられているように感じます」。ギャローデット氏は「政府はNHI(ノン・ヒューマン・インテリジェンス=非人間的知性)がいるというのは、認めてはいません。もちろん、秘密にすることはあるでしょう」。スカフィッシュ氏は「機密を保持しなければいけない立場で働いていた何人もがNHI(ノン・ヒューマン・インテリジェンス=非人間的知性)の存在を確証しています」と語った。

逆にメロン氏から日本側に対し、「このような問題を議論するのに、政府内に『こういうことを話してはいけない』『話すと恥ずかしい』という雰囲気はあるのでしょうか?」と質問が出た。

UAP議連設立に尽力し、この日の司会を務めた浅川義治前衆院議員は「私は昨年まで、安全保障委員会で、遠慮なくUFO問題の質問をしました。かつては所属する日本維新の会から『そういう質問はやめた方がいい』と止められたことがありましたが、今はちゃんと党も政策としてやっております」と答えた。これにメロン氏は「ヨーロッパでは政府もメディアもこの分野については話せません」と、日本の先進性を認めた。

総会を傍聴したUFO研究家の竹本良氏は「今回は一歩進んで宇宙人、NHI問題に踏み込んで論じられたのは意義深いことと思います」と感想を述べた。

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