
23日放送の「サンデージャポン」(TBS系)では斎藤元彦・兵庫県知事をめぐる告発文書について第3者委員会が調査報告書を公表した件を扱った。
調査報告書では斎藤氏のパワハラを認定。県の告発者への対応も「違法」としていた。出演した元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は「斎藤さんが自分で判断したのは大失敗だった」と、斎藤氏が自身に対する告発をした人物を懲戒処分にしたことを批判した。
一方で経済学者の成田悠輔氏は「ちょっと虚しさを感じる」と指摘。「事実関係の認定は重要だろうし、ルールとか法律に則っているかの判定も大事だとは思う。ただ、そういったものが選挙とか政治に力を持てなくなっている時代なのかな」と分析した。
続けて、「こうやって斎藤さん叩きが起きれば起きるほど、それがある種の陰謀論を生む。橋下さんみたいな人が叩けば叩くほど、『オールドメディアの操り人形である橋下徹がまた…』みたいな話がネットで盛り上がって、批判とか判定が斎藤さん側の燃料になるような状況が前回の選挙でも生まれていた」と、批判がかえって斎藤氏への支持を盛り上げると解説した。
その上で「それに似たことは世界中で起きていて、トランプ大統領にまつわる話はそれを1万倍、1億倍大きくした話。事実やルールが力を持てなくなっている時代だな」と嘆いた。