
音楽プロデューサーや作詞家で知られる秋元康氏が22日、東大阪市の近畿大学で行われた卒業証書授与式にスペシャルゲストとしてサプライズ登場。6002人の卒業生に向かってエールを送った。
大歓声に迎えられた秋元氏は苦笑いでマイクの前に立った。
「スペシャルゲストという表現は非常に出にくかったです。(ドジャースの)大谷翔平さんが出てくるなら分かりますけど僕ですから。いつもスーツにネクタイなんですけど、近大ですから。もっとラフな感じがいいかなと思ったんですけど浮いてました。やっぱり、みんな近畿大とはいえ、卒業式はちゃんとするんだな。イメージはスタンフォード大学のスティーブ・ジョブズのスピーチみたいにしたいと思ったんですけど」と、ジョークで会場をざわつかせた。
秋元氏は、AKB48や乃木坂46など人気グループを世に送り出してきた名プロデューサー。卒業していく学生たちに向かって「僕の好きな言葉に“人生無駄なし”という言葉がある。風邪で休んだ、友だちとケンカした。そういうことにも意味がある。無駄はないんです」と訴えた。
つづけて「社会に出たときに自信満々であってほしい。根拠はなくていい。なんとなくできそうな気がするとか、やれそうな気がする。自分の中で思い続けていけば必ず皆さんの夢はかなう」と熱弁。
さらに「努力は報われるかというと必ずしも報われるわけじゃないということが段々分かってきます。でも夢はかなう。なかなか夢に届かない。でも、あと1ミリなのにという人はいっぱいあります。夢の方から背中を向けることはない。必ず皆さんの方が手を下げてしまう。だから手を下げないでほしい。必ず届きます」と語りかけた。
同大の卒業式には2014年からゲストスピーカーとして各界の著名人が登壇している。過去には堀江貴文氏、山中伸弥氏、又吉直樹氏、西野亮廣氏、三木谷浩史氏、安倍晋三元首相、本田圭佑氏が登壇。昨年はEXILE HIROがスピーチした。