国民民主党の榛葉賀津也幹事長は２１日に国会内で開いた会見で、立憲民主党の杉尾秀哉氏が参院予算委員会で「ＳＮＳと選挙、政治」をテーマにした内容で質疑したことについて言及した。
同委員会で杉尾氏はこの日、特定の政党や政治家をほめたり批判などしたりする原稿・動画の作成契約が、仕事の仲介サイト「クラウドワークス」がネット上で行っていると明かした。
「クラウドサービスが募集するのは選挙に関することだけではない。かつて掲載された仕事は自民党、立憲民主党、財務省を批判して、国民民主党、参政党を称賛するような書き込みの仕事を募集しているわけです。業界の自主規制に任せるのか、自主規制をどう担保するか。金で世論を誘導したり、偽りの世論を作っていったり、そういうことが野放しにされていいのか」と質問し石破茂首相に対し見解を求めた。
これに石破首相は「金で世論を誘導することはもちろん表現の自由との兼ね合いもございますが、本当にそういうことがばっこしていいのかという問題意識は、委員（杉尾氏）と共通しているかと思います」と答えた。
榛葉氏は冒頭、「参議院予算委員会をテレビ入りでやっていますけども立憲の杉尾議員が、あたかも国民民主党がクラウドワークスを利用して、わが党に有利な記事や動画を作成させて流させているかのような質疑がありましたが、大変遺憾ですね。国民民主党はそのようなことはやっていません」と完全否定した上で今後の対応をこう述べた。
「ぜひこれはですね、議事録を精査して、場合によっては議事録の訂正と謝罪を求めたいと思います。わが党をおとしめるかのような質疑はぜひ、やめていただきたい。しっかり精査をして対応していきたいと思います」とした。
