
女子プロレス「スターダム」のワールド王者・上谷沙弥(28)が、シンデレラ・トーナメント覇者の玖麗さやか(24)に完勝を収めた。
当初、20日の沖縄コンベンションセンター大会ではワンダー王者のスターライト・キッドとノンタイトルの一騎打ちを行う予定だったが、キッドの負傷欠場により延期に。対戦カードが変更となり、この日上谷はシンデレラTを優勝した玖麗とスペシャルシングルマッチで対戦した。
試合が始まると、上谷が猛攻撃。玖麗を客席に投げ飛ばし痛めつけていった。それでも立ち向かってくる玖麗に胴締めスリーパーで締め上げられピンチになる場面もあったが、王者は長い足を生かした蹴り技を連発。最後は得意のスタークラッシャーで3カウントを奪った。
玖麗は2023年12月のデビュー戦で上谷が胸を貸した後輩。かわいい後輩を地獄に突き落とした上谷は「お前がデビューする時に私が『お前が夢をかなえる時私が高い壁になる』って言った。でもそんな言葉全部撤回だ! お前のシンデレラの靴をこの私が粉々にしてやるよ。お前は雑巾がけでもして私の靴でも舐めておきな」と言い放ち雑巾を投げつけた。
すると、4月27日の横浜アリーナ大会で敗者引退マッチで激突する中野たむが玖麗の前に立ちはだかった。中野とにらみ合った上谷は「横浜アリーナで引退するのはただ一人。中野たむ、お前だ。沖縄のしもべたちよ、ひざまずけ! 永遠にさよなら!」と絶叫しリングを後にした。
22日の沖縄大会2日目で上谷は同じ極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」の刀羅ナツコ&渡辺桃&小波&琉悪夏と組み、中野率いる「コズミック・エンジェルズ」の安納サオリ&水森由菜&さくらあや&玖麗と前哨戦で対戦することが決定済み。横浜決戦に向け2人が火花を散らすだろう。