渡辺美里、泉谷しげる、仲井戸麗市が1988年以来の共演 美里「一途に音楽に恋してきたら、こんな素敵な現場に」

 今年デビュー40周年を迎える渡辺美里

 5月2日でデビュー40周年を迎える歌手の渡辺美里が14日、東京・豊洲PITで「ホワイトデースペシャルライブ」を開催した。スペシャルゲストとして泉谷しげる、仲井戸“CHABO”麗市が登場して、1988年以来となるレジェンド3人のステージでの共演が実現した。

 渡辺はこの日、「My Revolution」、「10years」、「サマータイムブルース」などキャリアを象徴する名曲の数々を熱唱。ホワイトデースペシャルというテーマにちなみ「ホワイトデーって忘れられがちよね。バレンタインデーはあんなに盛り上がるのに、ホワイトデーは“たくさん渡した割には…”って感じじゃない?でも今日はホワイトデーですから!皆さんの想いをたくさん受け取って帰りたいと思います!」と、ユーモラスなMCで満員の観客を笑わせた。

 8曲目には泉谷が登場し、「春夏秋冬」、「野生のバラッド」で共演。渡辺は「泉谷さんとは本当に長い付き合いで、20代の頃に隣のホールでお互いライブをやっていたことがあって。泉谷さんのライブが先に終わったみたいで、ふと袖を見たら、こっちのライブを見に来てくださっていたんです」と語り、長年の交流を感じさせた。

 終盤、渡辺は「今年5月でデビュー40周年を迎えます。無我夢中で好きなことをとことん突き詰めてきたら、ここまで来ました。この先どんな旅になるのか、皆さん、私たちの音楽の旅にお付き合いいただければと思います!」と力強く40周年への決意表明だ。

 アンコールではCHABOがギターを手に登場し、「IT’S ALL RIGHT!」で共演。さらに泉谷も加わった。3人が同じステージで共演するのは、1988年の早稲田祭以来。当時、泉谷、CHABOらのバンド「泉谷しげる with LOSER」のステージに渡辺が乱入して、セッションを繰り広げていた。

 渡辺は「一途に音楽に恋してきたら、こんなすてきな現場に立ち会うことができました。本来なら私が今日の特権として“とあるセリフ”を言いたいところだけど…みんなも一緒に言いたいでしょ!?」と満員の観客をあおると、会場全体が「OK!チャボ!」と大合唱。「雨上がりの夜空に」に突入した。

 アンコールの最後は、デビューアルバムのタイトル曲「eyes」。40周年イヤーの開幕ライブを飾った。

 5日には最新シングル「さくらムード」が配信リリースされており、29日には40周年記念ツアー「渡辺美里 40 周年 BITTER☆SWEET ULTRA POP TOUR 2025」がスタート。デビュー記念日の5月2日には東京・日本橋三井ホールで40周年記念ライブを行う。

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