
自民党の新人議員側に10万円の商品券を渡していたことが発覚した石破茂首相のX(旧ツイッター)アカウントに、商品券をリクエストするリプライ投稿が相次いでいる。
事務所を通じて受け取った15人の議員側は、全員が後日返却したという。首相は13日深夜に会見して釈明し、14日朝も報道陣にコメント。いずれも「迷惑」や「心配」をかけたことについて陳謝しつつ、政治資金規正法にも公職選挙法にも違反していないという趣旨だった。
石破氏個人のXは14日午前11時の時点でこの件に触れていないが、最新投稿に対するリプライとして「商品券ください」「10万円分の商品券が貰えると聞いてきましたが、ここで合ってますか?」「いつごろ、商品券届きますか?」「返却された、商品券150万円分、ください」などとリクエストが多数寄せられている。
一方で、「違法ではない」から辞任しないという石破氏の発言に、女性への加害行為が問われた元タレント中居正広氏の論法と同じにおいを感じている人も少なくない。中居氏はトラブルを認めた際のコメントに記された「なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」との文言が疑問や批判を呼び、2週間後に芸能界引退を発表するに至った。
中居氏コメントになぞらえれば、石破氏の発言は〝なお、法律には触れないので総理の職務は支障なく続けられます〟と読み取れる。
Xでは、2人の主張を並べて「この二つ、感覚が似てるね」「同じに聞こえた」「不正はないって。だから明日からまた政治活動できる?それ中居と同じ」などと受け止めた投稿も。中居氏にとって〝命取り〟になった可能性のある論法で、石破首相も追い込まれかねない。