「ベルリン・ファッション・ウィーク」スナップ 2025年春夏コレクション編(宮沢香奈)

2024.07.23 06:00
提供:繊研plus

7月1日から4日にかけて「ベルリン・ファッション・ウィーク(BFW)」が開催された。ファッションウィークといえば、2025年春夏コレクションを発表するショーやエキシビジョンがメインなのは当然だが、各会場でゲストたちの着こなしを見れるのもファッションウィークの醍醐味のひとつだ。

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そこで、BFWのサイドストーリーとして、各会場でキャッチした来場者スナップをお届けしたい。”博物館島”と呼ばれる「ムゼウムスインゼル」に位置する世界遺産の博物館で開催されたグループエキシビジョンからトレードショーに至るまで、オリジナリティー溢れるファッションを是非チェックして欲しい。また、最新コレクションのランウェイショーやエキシビジョン、トレードショーについては、本紙とオンラインにて寄稿しているので是非そちらもご覧頂きたい。

まずは「ムゼウムスインゼル」に位置する博物館「アルテス・ムゼウム(旧博物館)」にて開催されたグループエキシビジョン「DER BERLINER SALON」から。完全招待制で関係者しか入館出来ないこともあり、ショー会場と同様の華やかさがあるのが特徴。BFW常連のファッションクリエイターの顔触れも多く見られた。

キュレーター、トレンドアナリスト、コンサルタント、時にモデルまでこなすジュリアン・デイノフ(Julian Daynov)
どこに行ってもカメラを向けられている彼のことを知らない人はいないと言えるほど有名。
元モデルで写真家の夫イーヴォ・フォン・レンナーのマネージメントを務めているというステキなマダム、ダグマー・フォン・レンナー(Dagmar von Renner)
彼女もコレクションスナップの常連で常にスタイリッシュ。
グループエキシビジョンにも参加しているInternational Citizenのデザイナーでファウンダーのアニカ・ティブス(Annika Tibs)
BFW中にはミッテ区に自身のブランドを含むコンセプトストアをオープンさせた。
同展では、インターナショナルで個性的なドレスアップスタイルを見ることが出来た。ベルリンらしいアヴァンギャルドなファッションが見れるものBFWならでは。

続いて、ベルリン発のサステナブルマガジン「The Lissome」主催によるグループエキシビジョンやワークショップが開催された5つ星ホテルSO/Berlin Das Stueにて。

天然繊維にこだわったケニアのハンドメイドブランドHamajiのデザイナー・ルイーズ・ゾマーラット(Louise Sommerlatte)右
ハンドクラフトのバスケットバッグブランドrayasを手掛けるデザイナー・ルイーザ・カールフェルト(Luisa Kahlfeldt)
ウクライナ発のDZHUSのショー会場でキャッチしたアテンドスタッフは、真っ白なドレスとアコーディオンプリーツが印象的。

BFWの公式イベントではないが、同時期に開催されたトレードショー「THE UNION」は、クラフツマンシップにこだわる老舗ブランドが多数出展。ヘリテージファッションに身を包んだ男気溢れるダンディスタイルをキャッチ。


「フルカウント」「ピュア・ブルー・ジャパン」といった日本の老舗デニムブランドやシルバージュエリーブランド「ファーストアローズ」が出展し、ファウンダーが顔を揃えた。

日本を含む世界各地からブランドが集結し、グループエキシビジョンやトレードショーも非常に充実していた。インターナショナルなブランドが揃うことによってゲストも豪華で華やかになるのは必然のことだ。音楽やアート同様にファッションにおいても世界が注目し、もっと盛り上がりを見せてくれることに期待したい。

撮影協力:フェリックス・エンゲルマン(THE UNION)

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長野県生まれ。文化服装学院ファッションビジネス科卒業。

セレクトショップのプレス、ブランドディレクターなどを経たのち、フリーランスとしてPR事業をスタートさせる。ファッションと音楽の二本を柱に独自のスタイルで実績を積みながら、ライターとしても執筆活動を開始する。ヨーロッパのフェスやローカルカルチャーの取材を行うなど海外へと活動の幅を広げ、2014年には東京からベルリンへと拠点を移す。現在、多くの媒体にて連載を持ち、ベルリンをはじめとするヨーロッパ各地の現地情報を伝えている。主な媒体に、Qetic、VOGUE、men’sFUDGE、繊研新聞、WWD Beautyなどがある。

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