《めてみみ》作り置きの感覚

2024.07.19 06:24
提供:繊研plus

家族の食事を準備する時に、作り置きメニューのありがたさを感じる人は多いだろう。慌ただしく帰宅しても、さっとテーブルに出せる一品があると便利。今の季節であれば、マリネや夏野菜のラタトゥイユ(煮込み)がおいしい。作り置くと、具材に味が染み込むのがいい。

服でも、時間とともに味わいの変化を楽しめるアイテムがある。代表例はデニムアイテムだろう。生デニムと呼ばれる状態から着て洗ってを繰り返すうちに、その人なりの色落ちやダメージができる。悩ましいのは、自分なりのちょうどよい状態で保つために、そこから洗うことができなくなることかもしれない。

ファッションデザインにとっては、時間の経過は残酷でもある。その当時のトップトレンドは、数年後は確実に流行遅れとなるからだ。そのトレンドがとがっていればいるほど、より〝ダサく〟もなる。10年ほど寝かせてトレンドが一周して戻ってきた時に、もう一度着られそうだと引っ張り出すも、どこか違うと諦めることもよくある。

丸龍文人がデザインする「フミト・ガンリュウ」の展示会で、そんな時間を軽やかに乗り切るアイテムを見つけた。フレアラインのパンツがファスナーを開けるとワイドシルエットへと変わるもの。最先端ではなくなっても楽しめるデザインは、作り置きに近い感覚なのかもしれない。

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