マークイズみなとみらい、23年度売上高244億円 大規模改装中も既存店が健闘
マークイズみなとみらい(横浜市、三菱地所プロパティマネジメント運営)の23年度(24年3月期)の売上高は244億円(前期比6.1%増)、来館者数は1217万人(5.4%増)だった。開業10周年を迎えるのを機に、23年1月に店舗面積で9100平方メートルを超える開業以来最大規模の改装に着手した。年間を通じて5、6階、23年1月16日~6月20日に地下1階の食品フロアを閉鎖、期中に31店が入れ替わるなど、改装工事が続いたが、衣料品や身の回り品、飲食を中心に売り上げを伸ばした。
売上高は20年度の186億3700万円から21年度214億8800万円、22年度229億9500万円、23年度244億円と着実に回復している。
10周年の改装は、23年6月にスーパーマーケットの売り場面積を1.9倍に広げ、全15店で構成する地下1階の「食品館まいにちマルシェ」が全面開業。他のフロアの専門店も順次オープンし、「デザートスノー」(古着)、「モイモルン」(子供服)、「グリローズ」(ランドセル)、「シープラ」(カプセルトイ)などが加わった。
移転増床した「ブリーフィング」(バッグ・ゴルフ用品)をはじめ、国内初のコンセプトストアの「ピークパフォーマンス」(アウトドア用品)や国内初の常設店となった「ホカ」(スポーツウェア・靴)、商業施設初出店の「ナンガ」(ダウン製品)、「トラヴィスマシュー」(メンズ・レディスファッション)、日本直営2号店の「フォーティーセブン」(キャップ)、「マイクロスクーター」(キックボード他)など「この街に来ないと買えない店」が話題となり、出足から好調を保ち、全体を押し上げた。
工事による店舗閉鎖も相次ぐなか、既存店が健闘したことも全館の売上高を伸ばした要因だ。エリアへの来訪者増もあり、来館者数が堅調に伸びた。前期比10%以上の伸びを達成した既存店は、インバウンド需要も取り込んだ「アークテリクス」や「フェフェ」「モンベル」「オークリー」「マーコート」「マリメッコ」「タケオキクチ」「ゴースローキャラバン」「ピー・オー・ティー・アール」「グレゴリー」「金子眼鏡店」「パトリックラボ」「オンデーズ」など。
新店の導入で新規客も増え「みなとみらいポイント」会員数は3月末で26万人を超えた。4月26日には、没入型音響システムを導入した12スクリーン、1050席の映画館がオープンする。
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