日本のジーンズ業界のあり方は? アドリアーノ・ゴールドシュミット氏に聞く
2024.04.09 11:00
提供:繊研plus
「AGアドリアーノ・ゴールドシュミット」を手掛けるアドリアーノ・ゴールドシュミット氏は、ジーンズ業界では「ゴッドファーザー」と呼ばれる。来日した同氏に日本のデニム・ジーンズ業界のあり方を聞いた。
(高塩夏彦)
日本は業界のリーダー的存在です。古くから藍染めなどの〝インディゴカルチャー〟の伝統も持っています。強みは糸から生地、製品まで一つの産地で生産できることです。他国にはない技術力と魅力があります。
今も世界に影響力を持っている理由は、そうした日本の産地が低価格商品の製造へかじを切らなかったからだと思います。匠(たくみ)の技が失われず、優れた物作りが守られました。来日中、ジーンズショップを見て回りましたが、さらに技術が進化していると感じました。デニムが文化として確立しています。
世界中のデザイナーが日本の高品質なデニムや縫製工場に注目しています。ただ、欧米のプレミアムジーンズのような、グローバルに知られる日本発のブランドは、それほど生まれていません。
要因は日本車を見ればわかります。日本の自動車メーカーは、販売先の国や地域の需要に合わせて製品を開発し、世界的なブランドになりました。日本のジーンズブランドでは、そうした動きがあまり見られません。欧米人と日本人では体格も嗜好(しこう)も違うので、国内向け企画のまま売るのは難しいです。
とはいえ、大規模なブランドを生み出すのが日本のデニム・ジーンズ産業にとって良いことであるとは限りません。今の優れた物作りを守り続けられる規模で成長することが重要です。
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