フィセルが子供のお受験服に参入 百貨店で期間限定店も
子供服・ベビー用品製造卸・小売りのフィセル(愛知県蒲郡市、清水秀治社長)は、自社ブランド「ディモワ」から子供のお受験服の販売に乗り出す。小学校受験に挑戦する親世代の声を聞き、ニッチな市場ながら需要が旺盛だと判断。売上高は当面1億円を目標とする。
アイテムはワンピースやジャンパースカート、半袖・長袖ブラウス、テーラードジャケットなどアパレルのほか、小物雑貨も充実する。現役で子供の受験に関わっている母親の声を企画の参考にしながら、1年以上かけて商品開発を行ってきた。
イチ押しの、ウールを加工してストレッチ性を出し、上品なふくらみと柔らかさがあるジャンパースカートの裏地は水玉ジャカードのキュプラを採用した。着脱は前開きの隠しファスナーになっているので、子供自身で着脱しやすい。税抜き2万6000円。
同じウール糸を使ったテーラードジャケット(2万8000円)とウエスト調整が可能なピンタックハーフパンツ(1万3000円)のセットアップもある。
スカラップ襟に小さな刺繍を施し、顔周りを華やかにしたニットブラウスは、袖にギャザーを入れ、接触冷感加工も施した。洗濯による摩擦に強く、毛羽立ちしにくいのも特徴。半袖と長袖がある。8300円と9200円。
アパレルのサイズは90~120センチ。全体的にネイビーを中心に、サックスやベージュ、グレー、ホワイトなど上品な色を多用する。
小物雑貨では、シンプルで上品な二つ折りのソックスセット(2600円)、着替え用衣服を包むのにちょうど良い大きさの風呂敷(無地1500円と柄1800円)など。柔らかなキルト地を使い、マチがあるので、入れた物を取り出しやすい子供用受験バッグ(6000円)、スリッパが内側のポケットに入り、汚れに強い軽量ナイロン自立型バッグなどもある。
3月12、13日に行われた東京展示会では、特に百貨店などからの期間限定店での引き合いが旺盛だった。特に受験競争が激しい東京エリアの百貨店で期間限定販売をし、知名度を高めていく。自社の直営店「ディモワ」の東京・青山店でも扱うほか、自社ECでも販売する。
「都内だけ見ても、一定数のターゲットがいる」(清水社長)と見ている。
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