「マーモット・キャピタル」24年秋冬物のポイントは? 菊乃ディレクターに聞く
ユナイテッドアローズがプロデュースする「マーモット・キャピタル」の24年秋冬物は、黒を使わず、くすんだピンクやパープルなど他のアウトドア系ブランドにはあまりない色の商品を増やす。フリースアイテムは毛足の長いタイプに切り替える。暖冬を意識し、ダウン以外に機能性中わたを使った商品も企画した。
全22型。黒はカットソーアイテム以外には使っていない。「トスカーナ・ボア」と呼ばれる毛足の長い素材に変更したフリースジャケット(税抜き2万8000円)はブルー×グレーなど他にはない色合わせが新鮮だ。
「ゴアテックス・ウインドストッパー」を使い、防風・透湿・撥水(はっすい)機能を備えるショート丈のシェルジャケット(5万円)は、前シーズンにパープルと黒のパネル切り替えタイプが入荷後、即完売になる店もあり、人気だったが、ツートーンは企画せず、グレーとパープルの2色だけにした。
新商品として機能性中わた「VIVO」(ヴィーヴォ)を使ったジャケット(3万2000円)、ベスト(2万5000円)、パンツ(2万2000円)も企画した。ダウンより価格が抑えられ、長い期間使える。レギンス(1万8000円)はスポーツだけでなく街を歩くときのボトムとして使えるよう、ラップスカートと組み合わせたタイプを出す。
着たことない色を楽しんで
■菊乃ディレクターの話〝家でも外でも、街中でもアウトドアでもどこでも着られて楽ちんな服〟という根っこの部分は変えていない。でも3シーズン目でお客様の持つブランドイメージが良くも悪くも固まりつつあった。だから24年秋冬は色使いで鮮度を出したくて、確実に売れる黒はあえて使わないことにした。
シェルジャケットも前シーズン人気だった2色切り替えは作らなかった。新商品のパフジャケットには明るいライムグリーンを使った。90~00年代風の派手な色だけど、デニムパンツと合わせても面白い。ラップスカート付きのレギンスは、レギンスだけだと体の線が気になるという人にも抵抗なく使ってもらえると考えた。試したことのない色やアイテムを普通に街着として着て欲しい。
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